今朝、店にお世話になっている京都府のお客様A様からの大きな荷物が届いていた。なんだろうと開けてみたらお客様が手作りで作られた立派な蔦で編んだ籠だった。鹿の角を丁寧に削った取っ手が付いている。籠なので目から荷物が出ないように風呂敷と貴重品を入れるための美しい袋も添えてあった。ささやかなクリスマスプレゼントと書いた手紙が添えてあったが、芸術品のような籠で驚いてしまった。そんな気持ちをいただいて当店へのご期待がすごく伝わってきた。ほんとうにほんとうに感謝です。すばらしい籠だが大事にとっておくのではなく和のトートバッグとしてどんどん街のお買い物に連れて行くことにしよう。
昨年店を改修して、服地をカットしたりお客様がたてこんだときに接客したりする小さな部屋「サロット」を作ったが家具は新調はせずフレンチレストランが使っていたお古をとりあえず置いておいた。すべてを新しくするのはどうも性にあわず、だんだん良くするのがどうもぼくのやりかたかもしれない。それから一年が経過したので椅子を2脚新調することにした。イタリアの家具メーカーポルトローナ・フラウでつくられたかわいいアイヴォリーの革製椅子。私どもにとって店は宝物、ことし一年頑張れたのもこの店があってこそ。そんな店へのクリスマスプレゼントという気持ちです。
ことしフィレンツェからナポリに向かうイタロという特急の椅子もポルトローナ・フラウでした。
皆様が今宵良いクリスマスを迎えられますようこころからお祈り申し上げます。 BUON NATALE!