摂氏35度を超す気温が続いている中、イタリア、ロロピアーナ社から秋冬物の第一陣が届いた。父親の若い頃は、紳士服は船便でイギリス英国はハダスフィールドやブラッドフォードなどヨークシャー地方から喜望峰をまわったり、スエズ運河を通って服地が日本までとどいたそうだが今はすべて航空便でミラノマルペンサ空港から成田を経由して当店まで届く。

今日届いたのは3月頃ロロピアーナにピース(一反)単位で発注した分。4ヶ月かけて製造して出来上がってきた。
ロロピアーナはオーストラリアやニュージーランドの原毛を自社で仕入れ、自社で糸をひき(紡績)織物を織り(製織)仕上げ(フィニッシング)まで自社で行う一貫生産を行っている。日本や英国は紡績会社の糸を買い毛織会社が織り、整理会社がフィニッシングをするという分業態勢で行っている。一貫生産のほうが分業でするより自社の個性が製品に表現される。 

これから8月にかけてイタリア、英国からどんどん秋冬物素材が入荷してくる。 それがすべて揃うのは8月末となる。
秋冬はおしゃれを楽しむには一番良い季節。 秋冬素材は春夏素材に比べて素材の違いが分かりやすい。だから秋冬のすばらしい素材が入ってくるとこころがわくわくしてくる。
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こんな箱にぎっしり反物が詰まっている。
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どんなお客様がこのスーツを着る事になるのだろう。ほんとうに楽しみ。