もうすっかり朝夕は涼しくなり寒さすら感じる季節になった。春夏素材と秋冬素材と交互に着ていたが今週から春夏素材は仕舞いこんで秋冬素材のスーツ、ジャケットを着る事にした。2年前にダイエットしたのでそれ以前のスーツは着る事が出来なくて洋服屋の割に持っているスーツは少ないが私の秋冬のスーツのワードローブを書き出してみる。

  • 濃紺ボールドストライプロロピアーナ3プライ
  • ミディアムグレーボールドストライプロロピアーナ3プライ
  • ロロピアーナウインタータスマニアンロイヤルブルーダブルブレスト
  • ドーメルロイヤル12濃紺2cm幅ペンシルストライプ
  • ロロピアーナトップライン濃紺オルタネートストライプ
  • ロロピアーナウールカシミアフランネル濃紺チョークストライプ

一着グレー以外はすべて濃紺系、特にストライプが4着もあることになる。オーダーで使われるクラシックスーツ素材はほとんど濃紺かグレー、ストライプか無地、まれにチェックということになり紳士服のバリエーションというのは案外狭い範囲で収まるものだ。私は濃紺のストライプをすでに持っているのに重ねて似たものを作るのは悪くないと思う。事実そういうお客様も多いし、また複数有った方がローテーションを組めてスーツの痛みは少なくなる。基本的には濃紺のストライプのなかで細い縞か太い縞か、縞の表情はどうなのかで何着か揃えるべきだと考える。チャコールグレーは紺と同じ扱いと考えていい。濃紺ストライプのスーツを重ねてオーダーをされるお客様に聞くと違う色を作ってファーストインプレッションが変わるのを避けたいと言われる。ブラウンのスーツも悪くはないがやはり着こなしに熟練を要する。ドン小西氏やテリー伊藤氏のようなおしゃればかりがおしゃれだとは思わない。なんの変哲も無い紺を何着も何着も着るうちに育つ「着なれた感じ」というのがジェントルマンには大事だと思う。
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