昨日4時半に東京駅に着いたので丸の内、三菱一号館美術館で開催のトウルーズ=ロートレック展を見に行く。ロートレックの「醜さ」の中の「美」という高い次元の美意識はよくわかる。美しいだけでは美しくないということか。
時間が来たので電車で新宿に行きタクシーでパークハイアットに着く。「ロロピアーナ日本ローンチ20周年記念ピエールルイジロロピアーナ懇親の夕べ」会場には着替えの部屋も用意されていてそこでスリーピースに着替え受付をすますと会場にはすでにメンズモード業界の重鎮たちがそろっていた。シャンパンをいただきながら会場には並んだロロピアーナ社新素材のプレゼンを見る。ロロピアーナイタリア本社副会長兼CEO ピエールルイジロロピアーナとまず握手。何度もお会いしたがオーラが強すぎてしゃべった事がなかったが今回はいろいろお話もでき幸せここに極まれり、新素材「ロータス フラワー」の解説も御大自らしていただいた。
着席にうつってディナーの開始。私のテーブルにはマリオペコラ佐藤英明氏を筆頭にテーラーの方々が座る。ロロピアーナ本社のマーケティングを担当する女性がすわったのでなんとかイタリア語でテーブルの全員を紹介する。顔見知りの方ばかりだったので楽しく談笑していたら真ん中のテーブルにサンモトヤマ会長茂登山長市郎さんがいらっしゃった。フィレンツエ、サンジョバンニ礼拝堂のの外面にはルネッサンスの幕開けを飾る名品、ギベルディ作天国の扉が付いている。これは国宝級の名品なのに雨ざらしになっているのを茂登山さんが嘆き、私費を投じてレプリカを作成し本物は美術館に大切に所蔵されることとなった。その話を知って感銘を受けていた、また茂登山さんの自伝『江戸っ子長さんの舶来屋一代記』を以前読んでヨーロッパの名品を紹介するパイオニア、セレクトショップの元祖として尊敬していたのだ。さっそく名刺を交換し直接お話を聞いた。いちテーラーに対してもフランクにお話をしていただき大感激。会場ではピエールルイジの友人でフルートの名手アンドレアグリミネッリとピアノの演奏会も始まった。ロロピアーナ社のやることはあくまでエレガント。イタリアンのディナーに舌鼓をうちながら著名セレクトショップの社長との語らいで夜は更けていった。
ピエールルイジロロピアーナ肝いり、蓮,ロータスの服地はミャンマーから
インテリア部門の展示
ロロピアーナ独自の波打つ加工、ジベリンフィニッシュの説明。
尊敬する茂登山長市郎さんと
ロロピアーナお得意のビキューナ