コロナ禍も幸いにもすこし和らいできた気がします。今年はほとんど山登りに行けていませんのでちょっと登山の虫がうずいてきました。でも天気予報をみると、今週はよくなさそう。しかし近ごろは、ゴルフなら「ゴル天」登山なら「てんきとくらす」などピンポイントで天気の情報を見られるサイトがあります。台風が来襲するから登山なんか100%無理だなと思っていた先週木曜日、てんきとくらすで調べると乗鞍岳は登山指数A、つまり楽しい山登りができるとありました。ホントかなと疑いながら思い切って朝5時、乗鞍岳までのバスターミナルがある朴の木平まで向かいました。

朴の木平バスターミナルは光に満ちた朝7時50分

名古屋から高山は遠い街だったですが東海北陸自動車道ができて以来、名古屋から2時間かからず着いてしまいます。高山から丹生川町を通って平湯トンネルの手前、朴の木平バスターミナル7時55分発の乗鞍岳畳平までのバスに間に合いました。昭和の時代は乗鞍岳はクルマで行ける一大観光地だったのですが山道は休みとなるとマイカーで大渋滞で自然破壊が著しく、平成になってのマイカー規制でバスとタクシー以外は入れなくなりました。でもそれはとってもいいことです。上高地も立山もマイカーでいけないから有り難みがあるというもの。乗鞍岳もバスでゆったりカーブを何十も曲がりながら2700mの畳平に近づいていくのがいい感じです。

バスはどんどん高度を上げる。
乗鞍は快晴です。木道は遥か。

山のホテルなどがある頂上へのアクセスポイント畳平につくと、やはり「てんきとくらす」の情報どおり快晴です。台風は一体どこにいったのでしょうか。聞くとこの日名古屋は午前中小雨が残っていたそうです。観天望気といいますが天気を読む能力がなくても今はネット天気予報の情報はかなり正確で頼りになります。

いくつかの小山がある乗鞍岳

畳平から頂上の剣ヶ峰に歩を進めます。高低差300mといっても急に2700mまで行くので結構息がきれます。妻は久しぶりの登山でいつもの快調さは影をひそめしんどそうでした。剣ヶ峰の登り口で覚悟を決め上をめざします。一時間足らずの行程ですがしんどさは収まりません。でも一歩一歩進んでいくと頂上がちかずく登山の醍醐味がここにも確実に存在します。急な坂が終わると尾根道。そこから頂上小屋はすぐです。3000mでは水は90度未満で沸騰します。でもそのくらいがコーヒーを淹れるのには良いそうで、ドリップコーヒーはまさに最高の味わいで辛かった道の疲れもふっとびました。

残雪もそして色ついた低木も。
手前は焼岳、槍、穂高、涸沢カールも手が届くよう。
さあ剣ヶ峰に登る。
尾根を行くと見える剣ヶ峰の頂上
焼岳にすこし雲がかかってきた。
頂上小屋のコーヒーは最高
乗鞍剣ヶ峰頂上に着きました。
わたしも到着。
焼岳は雲に隠れた。
帰る頃にはガスが。いいタイミングで登ることができました。