2年前の夏ロンドンに滞在したおりにジャーミンストリートにあるシャツの名店Turnbull & Asser「ターンブル&アッサー」この店らしいストライプの強いドレスシャツを選び3枚購入した。本来ならビスポークすると良かったがレディメイドにしてみた。家に帰って着てみると袖丈が92cmもあった。ヨーロッパサイズのレディメイドシャツは通常87cmと言われているがそれよりも長い。アームバンドをして着用したりしていたがやはりジャケットの中で袖がたまって具合がはなはだ悪い。そのまましばらくそれで今回袖を9cm詰めるお直しを施してみた。お直しの担当者に聞くと丁寧に仕立ててあるためほどくのが難しかったそうだ。

せっかくだからこの名店のシャツをじっくり観察してみる事にした。

素材 コットン100%のブロードのストライプ3種。非常になめらかなので正確には分らないが100双糸以上で120双糸かもしれない。タグにExclusiveと表示してあるのでターンブル&アッサー専用柄なのだろう。
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それほどワイドではないが衿先は見えない。しっかりカラーは立ち上がっている。

ボタン 白蝶貝 「タライ型」と言われる同心円状に筋が入っている。厚み2mmだが直径11mmと日本のものと比べ約1mm大きい。

カラー 芯はとても硬くさらにキーパーが入っている。だからカラーが立ち上がった姿がきれい。ことさら強いワイドスプレッドでもないが着てジャケットを羽織ると「黄金律」である衿先はきっちりラペルの下に隠れる。このシャツの特徴は衿先に向かって外のラインが内側に弧を描いている事。これでワイドスプレッドに見えすぎないようにしている。チャールズ皇太子の写真を見るともうすこしワイドスプレッドが強いものを着ている。
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衿の線が内側にカーブしている。

カフ ストレイトカットのダブルカフ。剣ボロにはボタンなし。
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 丈夫な袋縫いが施してある。一番下には白いコットンでピースが取り付けてある。
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フロント前立て 表前立て

タグ まず MADE IN ENGLANDであること。ジャーミンストリートでも安価な中国生産が増えているなか英国生産を堅持している。右にPrince of Walesつまりチャールズ皇太子御用達とのロイヤルワラントが表示してある。エリザベス女王在位60年式典やオリンピックの式典などの映像でチャールズ皇太子のシャツを注視するとターンブル&アッサーの特徴を見ることができるかもしれない。右隅に41cmと首周りの表示有り。
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胸ポケット 無し