私の店でお客様に接客する時、世界の流れと違う洋服をおすすめしたくないというのが私がピッティウォモに通う最大の動機だ。
ジャケット・スーツのオーダーの場合、同じ服地を使ったスーツでもそのサイジングをふくめたダイレクション(方向付け)によって全く違うスーツになってしまう。その方向をオーダー店の店主は間違ってはならないと思う。
ジャケット・スーツのオーダーの場合、同じ服地を使ったスーツでもそのサイジングをふくめたダイレクション(方向付け)によって全く違うスーツになってしまう。その方向をオーダー店の店主は間違ってはならないと思う。
今、当店にご来店されるお客様はまちがいなく「カッコいい服」を求めてご来店される。
それでは「カッコいい服」とは何か。キンピカ、派手派手の服がカッコいいわけでなくどういう装いが「正しく、かっこよく」、またどんなふうにするとそれが「行き過ぎ」になってくるかさじ加減がとても重要だとおもう。
「いまの旬のスーツとは何か」西洋の服の祭典であるピッティウォモを何時間も眺めていると見えてくる。それを正しくご来店のお客様に伝えたい。またこの展示会で見たスーツ、スーツを着た人々を目に焼き付けて来年の夏の素材選びの大きな参考にしている。
2012夏ピッティウォモで見かけたスーツ姿スナップ(クリックで画像は拡大します。)
サンドベージュを軽やかに着こなしている。ドレープを見るとどうやらこれはウールのようだ。この色のスーツは麻やコットンでも人気がある。
明るい濃紺は夏のスーツの人気の中心となっている。このスナップくらいの明るさではいまや明るい濃紺とは言わないくらい。
このくらいの明るさをを着る人もけっして珍しくない。パンツは細く短く。靴下はスニーカーソックスで素足に見せる。上着はダブルでラペル巾は太め。
左の方チャコールグレーに黒をあわせ精悍な印象にしている。わかりにくいが後ろの右の方はユーズド調の素材をスーツにしている。
浅いブルーばかり目につくがきちっとサイズの合った細めのスーツ
穏やかな色のコットンのベージュのスーツ
クラシックなライトグレーのスーツ。
アングルがもったいないが濃紺のスーツを颯爽と着こなす。
すこし明るめなスーツ。ほぼ全員、スニーカーソックス。
グレーのチェック
ウールのサンドベージュ
背中の美しいグレンチェックスーツ。
鮮やかなブルーはこの夏ピッティの定番
焦げ茶のスーツはヨーロッパの男の好み