火曜日の夜、わたしどもの取引先パリ、ドーメル本社からリカルド氏がご来店された。ドーメル社は主に英国ヨークシャー地方の毛織物を主に扱っているがヘッドクオーターはパリにある。リカルド氏はドーメル社の根幹でもある輸出部門のトップであり世界をとびまわっているジェットセッターである。彼の生まれはフランスだがイタリア国境にほど近い地域でイタリア語も母国語と同じように堪能である。わたしも簡単なイタリア語ならわかるので当店でのドーメル製品の扱いや要望などつたないイタリア語を使いミーティングした。イタリア語をひさしぶりに使ったがやはり脳の一部分が猛烈に働く感じで楽しい経験だった。
当店のドーメル社服地をバックにリカルド氏
ミーティングのあとどこかに食事にいこうということになりリカルド氏は日本の焼き鳥が好きだという事で「きんぼし」名駅キャッスルプラザ店に行った。普通はきんぼしに行くととりあえず生中ということになるが、一応ヨーロピアンと飲むわけのなのでまずメルシャンで出ている「萌黄」を選んだ。日本の福島と長野産のシャルドネ種と甲州ぶどうでつくった香ばしい(わたしはナッツ系の香りを感じる)白ワインできんぼしの焼き鳥には本当に良く合うと私は感じている。そしてそのあとの赤としてトスカーナのカベルネソービニオンを主にした力強い「ロッソトスカーノ・クエストディ・ディッカート」を選んでみた。リカルド氏はやきとり屋に行くというので伝統的な煙もくもくの店をイメージしたのだが、オーソドックスな鶏の串と(兄が言うのもなんだが)オリジナリティあふれるきんぼしの串と赤白ワインの取り合わせにとても驚いて、そして喜んでいただいた。ワインが進むにつれてわたしの奇妙なイタリア語のヴォルテージがあがっていったのを思い出すとすこし恥ずかしい。学校のときあんな嫌で遠くで外国人の顔を見ると逃げていたわたしだが、今になってみてテストとか成績とか関係なく(文法すらも関係なく?!)外国人の人と外国語で話すのは実はとてもエキサイティングだといつも感じる。
フランス人もフォアグラと大根のとりあわせにびっくり!?きんぼし名駅キャッスルプラザ店にて