寒くなると、暑い時期と間違いなく味覚が「冬型」にスイッチする。11月になるとビールや白ワインより赤ワインが飲みたくなる。一番食べたくなるのはベタだがやはり鍋物。我が家は毎日鍋でも良いという鍋好き。というか温かい汁物が好きなのだ。鍋や汁物をいただくと身体がぽかぽかしてきて幸せになる。今朝は朝から夕べのおかずの豚汁をいただく。さらしたネギと七味を掛ければ「ごちそう」だ。大好きな豚汁だが今回はちょっと贅沢してスギモトのしゃぶしゃぶ用豚肉を使ったのでコクのある味が出た。京都に行ったとき錦市場で買った打田漬物の柴漬とお茶はスギハラが住職をしている妙楽寺特製茶飲みで。
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机まわりの整頓は快適に仕事をするためときどき行う。今回大きめの牛革が手に入ったので適当な大きさにカットしてハンドメイドのマウスパッドを敷いた。マウスのすべりもよくなり、そしてなんか書斎っぽくなり焦げ茶なので温かい雰囲気になった。
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家でお酒を飲みながら食事をすると案外早い時間に布団に入る。活字中毒なので読書をしながら眠りにつくのが子供の頃からの習慣となっている。布団の中で読むのときには新書判が支える手も疲れなくて良い。つまらない本ならそれこそナイトキャップがわりで眠気を誘うし、面白い本ならひきこまれて一気に読んでしまう事もある。日曜日に栄丸善でこの2冊「ピカソは本当に偉いのか?」「恐山」を買ったがどちらも当たりだったようで楽しく読めた。「ピカソ・・」は美術史的な見地、ピカソの絵の魅力、そして美術がマネーゲームになるプロセスがわかり良い本だった。「恐山」は恐山、菩提寺の住職である南直哉さん(わたしと同い年)がスピリチュアルとか「霊魂」とか「パワースポット」などという安物の神秘主義とは真逆の立場から論理的でかつ平易なことばで恐山を題材にして「死者とは、そして生者とは」を真摯に語っているこれはほんとうに良い本。本の中には最初の方は力が入っているがページが進むにつれて希薄なスカスカの内容になりせっかく買ったのに途中で読むのをやめてしまうものもあるが。この2冊は最後まで楽しめた。
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