あけましておめでとうございます。本年もいいスーツ、ジャケットつくりに精進いたします。よろしくおねがい申し上げます。
                   オーダーサロンタナカ 田中宏明 田中仁美

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今日朝10時前に当店で修理、検品を担当しているベテラン技術者の小林が元気に出社してくれた。ことしも彼が当店のクオリティをさらに向上させてくれるだろう。
そしてお店を開いて、一月のしょっぱなにお客様が来ていただけるだろうかとちょっと心配になっていたのもつかのま、午前中から何組かのお客様にご来店いただき、期待されている事を痛感し。本当に今年もがんばらなきゃと思った。 私自身ほんとうに洋服が大好きだから、スーツ、ジャケットを着る楽しみをお客様にもわかっていただきたい。そしてそれを決して高価でないお求めやすい価格でオーダーいただきたい。

当店は名古屋の中心、デパートやセレクトショップが軒を並べる栄地区から徒歩10分と決して遠くはないとはいえ離れた場所にある。そんな当店にわざわざ訪ねて来ていただけるお客様はけっしてブランドの名前に惑わされない本物の良さを求めて来店される。そんな賢明なお客様の期待を裏切らないように今年もオーダースーツ、ジャケットについての見識を高めて行きたい。

今日の昼、ドミンクス、葛利毛織の葛谷社長が年始のあいさつにご来店いただいた。毛織物の糸について、また葛利毛織さんのシンボルともいうべき「ションヘル織機」 についていろいろ教えていただく。物作りの当事者しか知り得ない知識を聞くのはほんとうに貴重な事だと思う。織機がガチャッと音をたてるとお金になった戦後のガチャマン景気を経験した一宮を中心とした尾張地方、通称尾州の機屋さんだったが繊維不況、円高でだんだん少なくなり、また中国生産に走る中、葛利毛織さんが英国産業革命からの伝統のションヘル織機で少量多品種生産を続けているという事はとても貴重、希少なことだと思う。
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葛谷社長と