一月を初春というが春というにはあまりに寒かったが今日の気温は10度近くあり、ああもうすぐ春なのかなとも思える。当店も2月になると春素材が入荷する。ロロピアーナ、エルメネジルドゼニア、ドーメルなどの春素材の買い付けは昨年11月、12月が最盛期でもう完了していまは2月初旬の入荷を待っている。春のスーツ素材について、今年の9月ロロピアーナのウインタータスマニアン150は当店のお客様に大変高い評価を受けた。春になるとロロピアーナ社のフラッグシップ素材であるタスマニアン150が豊富に入荷する。またジャケット素材も豊富に買い付けた。この春の流行を占う昨年6月行われたピッティウォモではやはり紺ジャケットがあいかわらず人気が高かった。今年の春も明るい紺であるロイヤルブルーのジャケットは流行の中心になるだろう。ロロピアーナの春夏紺ジャケット定番素材のツイスターは今年も入荷する。ロロピアーナのこの春夏の紺以外のジャケットコレクションと言えばはウールリネンシルクが中心となる。ことしも楽しい素材が豊富に入荷する。
昨日、御幸毛織の奥村潔社長ご一行が年始のご挨拶に来店された。私どものような夫婦ふたりでやっているような会社に日本のメンズファッション界の代表的メーカーである御幸毛織の社長が来ていただくという事は希有な事。クールビズが叫ばれて夏にネクタイを締めている人を捜すのも難しいくらいになったが、スーツ好きの方がいなくなることはない。全体で7割の方は既製品で間に合わせているが3割の方はいい装いをしたいと思われ、専門店、デパートでカスタムなスーツをお探しになっていると思う。そんなニーズを的確にとらえこれからもこの業界でがんばっていきましょうと御幸毛織の方々とお話しした。
当店にて中央の奥村潔社長を囲んで
昨日夕方は伏見、富士屋西店で当家の新年会。明日から母一人で留守番がんばってもらうための激励会でもある。極上の材料を的確に料理した味にはいつも感服させられる。特に天然の大振りのブリのカマの塩焼きは家族三人で完食。食べ終わったら皿の上には骨のかけらしか残っていなかった。
華麗な一皿。富士屋西店のお造り盛り合わせ
毛蟹
大皿にどどんと乗ったブリのカマ塩焼き
今朝起きて新聞を見ていたら名古屋市博物館で開催されている「大須観音展」だがわたしが帰って来たらもう終了しているのに気がついた。そこで朝一番に母親を連れて名古屋市博物館に出かけた。瑞穂区桜山にある博物館に出かけたのはほんとうにひさしぶり。 クルマで博物館に着いたらまだ開館前。時間が有ったのでとなりのテイクアウトの焼きシュウマイで有名な「三友軒」に出かけた。
近年わかった事だが、三友軒の息子さんとはそうとはしらずにわたしは何度もゴルフをいっしょにしたことがあるし当店で洋服もつくってもらったこともある。店のヨコにある表札を見るとまちがいなくわたしのかってのゴルフ友達の名前だった。
住所:名古屋市瑞穂区川澄町3-28
大須観音に古事記の最古の写本「古事記真福寺写本」がある事は小学校の先生に習った。それ以来大須観音のどこに古事記真福寺写本があるのだろうと思っていた。大須観音はかって岐阜羽島の水郷地帯にあり後醍醐天皇の時代に創建され当時の書物を写本で集め、真福寺文庫として東海地方の「知の殿堂」だった。江戸時代の盲目の碩学塙保己一も群書類従を編纂するのに当たり大須観音の真福寺文庫に助けをかりたそうだ。今回その実物をみることができとても感激した。
これが古事記真福寺写本
大須観音展入り口 名古屋市博物館で
大須観音はわたしの子供の頃は左の木造だったが建て替え、右の今の姿となった。