もう8月もあと一日半。夏の終わりの風が吹き、秋の訪れを告げる。一週間前、本屋に行き美術書を見ていたら書棚に「ヴァラッロのサクロモンテ」という厚い本を見つけた。題名を見てぼくは5年前の夏を思い出していた。

2008年ロロピアーナのスタッフに誘われ、久しぶりにロロピアーナ本社に行くことになった。ミラノ、マルペンサ空港でスタッフと待ち合わせレンタカーのベンツAクラスでピエモンテの旅が始まった。(そのとき当店のサイトに書いたレポート)良いワインが出来ることで一部のワインマニアには知られるゲンメの町に一泊したあと、ロロピアーナ本社でミーティング、スタッフの誘いでゴルフもハーフプレイした。それから夕食の前にでかけることになったのがヴァラッロのサクラモンテだった。夏のイタリアは日が長く訪れたのは6時を過ぎていたはずだがまだ明るかった。ヴァラッロの町の中心を離れ、曲がりくねった坂道を上ると広場があり、そこに車を止めて、高い山の崖の上にあるサクラモンテに向かった。サクラモンテというのは40以上の小さい礼拝堂の中にキリストのエピソードをフレスコ画と彩色された彫像によって表現した、エルサレムまで行けないイタリアの庶民が比較的簡単に巡礼ができるように作られた「聖地」である。2003年にユネスコ世界遺産にも登録された。もう夕方の聖地には我々以外には誰もいない。丹念に見る事はできなかったが人の気配のない暗い部屋のなかに展開されたキリストの生涯のジオラマは怖いような哀しいような不思議な磁力を放っていた。
名古屋の本屋でその本に出会ったが7200円もするので買うのを躊躇した。でもアマゾンで中古で4000円で出ていたのを見つけ購入した。 この厚い本を読みながら不思議な山の上の聖地のことを思い出してみよう。
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本屋で見つけた「ヴァラッロのサクロ・モンテ」
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道を左に曲がるとサクロ・モンテの表示
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サクロ・モンテの入り口にあった地図。聖地だから入場料も要らない。
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入り口近くの噴水
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入り口近くのモニュメント
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サクロ・モンテ ジョバンニテストーリ広場との表示 
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礼拝堂のなかにはフレスコ画と彫像によるジオラマが。アダムとイブ
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礼拝堂のなかのフレスコ画と彫像によるジオラマ
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45の小さな礼拝堂が山上にある。 
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山の下に流れるセッジア川
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サクロ・モンテから見えるヴァラッロの町
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礼拝堂の一つ
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サクロ・モンテの中心には教会がある。

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礼拝堂の中のジオラマ
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1984年に法王ヨハネパウロ二世もおとずれた。
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ゴルゴダの丘に十字架を運ぶ、本の表紙にもなっている。
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2003年にユネスコ世界遺産に選ばれた。
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誰もいない。だんだん日が暮れて行くヴァラッロのサクロ・モンテ