不勉強で実のところ彼についてなにも知らなかったのだが昨年ドライブの途中NHKラジオで以前はローリー寺西いまROLLYの長いインタビューを聞いた。その話しは彼のいままでの生きた姿勢などを語っていて変な女装の人だという印象からまじめに自分に向き合って来た人だと感じた。ミュージシャンのなかには電気をばんばん使いながら環境問題に関心があるふりしたヤツとかじぶんはなんにもしなくて文句ばかりいっている反体制の衣をきたヤツも多いが彼のその話しにはそういった偽りの匂いはなくどうやって生きるかを先人のまねをするのではなくひとりぼっちで自分で考えて来た人だった。そのラジオを聞いて以来ROLLYのライブをどうしても見たくて探していたのだが残念ながらあまり見る機会は見つからなかった。9月のある日ネットで渋谷クアトロで敬愛する鈴木茂さんとROLLYの「伝説のロッカーが中世から蘇る!」と題したハロウイーンライブが渋谷クラブクアトロであることが分かりすぐチケットを確保した。日本がフォークソングであふれていた1960年代終わりに極めて和風な歌詞にバタくさいサウンドが乗った、当時のレベルを飛び越えたロックバンド「はっぴいえんど」でエッジの利いたかっこいいギターと弾いていた鈴木茂さんはその後のソロ一枚目の「バンドワゴン」でも当時高校一年だった僕にすごい衝撃をあたえた。その二人がライブをするなら楽しいに決まっている。それを見に昨日夕方、妻と二人で新幹線に飛び乗った。
渋谷道玄坂から近いクラブクアトロに着くともうお客様で席は埋まっている。立ち見をきめこみ客席を眺めるとちらほらハロウィーン仮装の方もいる。立ち見のお客様も増え会場が満員になったころステージにROLLYと鈴木茂登場!ROLLYの衣装は見慣れているがいつもはステージでも地味な服の鈴木茂も山高帽とドラキュラ伯爵をイメージした衣装で登場いきなりクイーンのWe will rock you  から始まる。ローリーの激しい動きも見ていると気分が盛り上がる。キンクス、トラフィック、バッドカンパニーなどブリティッシュロックの名曲をオリジナル曲をちりばめながら激しく演奏する。休憩をはさんではっぴいえんどの「かくれんぼ」から2部スタート。はっぴいいえんどの名曲を新しいアレンジで聞くのも楽しいがROLLYが本当に最高の笑顔でプレーするのをみるとそれがまた凄い気がする。鈴木茂をどのくらいリスペクトしているかというMCもとてもいい感じだ。アンコールで「花いちもんめ」「はいからはくち」などを凄腕のバンドのサポートで鈴木茂もROLLYばりのアクションで弾きまくる。フィナーレはマークボランの20センチュリーボーイ。これはたしかTレックスが日本に来日したときに録音したという記憶が急に蘇った。このメンバーでツアーをしているわけでないので最高に希有な組み合わせを見ることができた。新幹線往復でも充分行く価値があるスペシャルな夜にになった。
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中は撮影禁止だからこのポスターでイメージするしかない。


このビデオはたのしいぞ。ROLLYいいヤツ!