今週は月曜日のジャクソンブラウンに続き、木曜日クロスビースティルス&ナッシュのコンサートがあった。中学、高校の頃から憧れのロックスターのライブなど年に一度あるかないかのビッグイベントである。それが週に二度もあるなんて当時は絶対考えられなかったことでばちあたりとも言えるかもしれない。ともあれクロスビースティルス&ナッシュを見に若い頃からのロックの殿堂である名古屋市公会堂に仕事を終えたあと出かけて行った。中学3年生の頃SUITE JUDY BLUE EYE
S ではじまるアルバム「クロスビースティルス&ナッシュ」を知った。当時はアコースティックギターはフォークソングで使うものだったが彼らのサウンドはフォークの枠を軽やかに乗り越えすばらしい広がりを持っているように感じた。ハードロックこそロック、ロックは大きく歪んだ音で早くかっこ良く弾くエレキギターサウンドがいいと思い込んでいた愚かな私を豊かなアメリカ音楽の世界に目を向けさせてくれたのがこのアルバムだった。ポップスは間違いなく歌が重要である。
彼らは枯れスモーキーな歌声のバッファロースプリングフィールドのスティーブンスティルス、美しい歌声のホリーズのグラハムナッシュ、魅力的なツヤのある声を持つバーズのデイヴィッドクロスビーの三人の超一流ボーカリストによって結成されたまさにスーパーボーカルグループである。デビュー作で世間を驚かせたそのハーモニーは40年経った今でも健在だった。最高傑作ともいわれるデジャヴ所収の名作「キャリーオン」でライブは始まり、途中20分の休憩を挟み多くの彼らの名作を演奏してくれた。わたしも彼らの事をずっと好きで新作がでるたび手に入れていたのでほとんどの曲をくちずさんでいた。彼ら三人共70才を越えて、歌声の衰えを心配した人たちもいたがずっと時代を超えて歌い込まれた彼らの歌声彼らのサウンドは以前にも増して輝いていた。過去3回彼らのライブを見た事があるが今回が最高のライブだったかもしれない。PAの音も最高。あまりにもいい音だったからコンサートの後、PAスタッフにNICE PAと感謝の気持ちを伝えたほど。三人は一流ミュージシャンではなく、超一流ミュージシャン、それをまとめて楽しむことができた美しい夜だった。
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我らがヒーロー、スティーブンスティルス、名器グレッチホワイトフアルコンを抱え渋いギターソロと歌を
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デビッドクロスビーはマーティンD45で名曲、グイニヴィアを奏でる。歌声まったく衰える事無し。
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グラハムナッシュのハイトーンと誠実な歌にしびれる。センタープレイヤー。