紅葉は11月の中頃あたりが一番見頃かなと油断していたらどうも紅葉前線が急に足早に山から里に降りてきたようだ。ならばと休日の昨日、この秋冬のためにと選んでおいたカジュアルウェアを着込んでひとりクルマで走った先は信楽にあるミホ・ミュージアム。神道系宗教団体が設立した美術館でエントランスホールからトンネルをくぐり紅葉の木々が茂る谷を越えると美術館に行くしつらえが楽しい。昨日はニューヨーク在住の美術コレクターが集めた、ジョン・C・ウエバーコレクションが公開されていたので見た。軽い気持ちで見たが、縄文土器の一級品、歌麿の原画、美しい着物など、その美意識の高さに驚き、改めてオーディオガイドを借りて見直し、3時間たっぷりそのすばらしさに浸った。なかでもレンブラントの3点のエッチング「病人を癒すキリスト」「自画像」「三本の木」は30cm角程度の小さい絵の中に、細密描写されていてその情報量の多さに感激した。まったく期待していなかったがすごく得をした気分。
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MIHO MUSIUMでの紅葉
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宇宙的な曲がったトンネルを越えると。
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橋を渡り、美術館に着く。
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写真が許される外から撮る。突き当りの小さい3点がレンブラントのエッチング。これの拡大図が左右の絵となる。
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これがレンブラント「三本の木」の拡大図。よくある西洋の風景画に見えるがこの筆力は巨匠レンブラントならでは、一本の髪の毛より細い線も無駄なく、当時のオランダの風景を描き切っている。

そのあと琵琶湖大橋のたもとの佐川美術館に行き、「古田織部展」を鑑賞で美術館のはしご。はらごなしに滋賀名物「ちゃんぽん亭総本家」の長崎のとは異なる個性的なちゃんぽんを食べる。日暮れを待ってこの時期ライトアップしている永源寺に向かう。 観桜会はかんおうえと読むが観楓会は北海道の方言でかんぷうかいと読むそうだ。男独り、山寺で美しい紅葉をことしも堪能いたしました。
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佐川美術館
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琵琶湖周回道路からやまなみと琵琶湖大橋
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彦根の味、ちゃんぽん亭総本家 ちゃんぽん
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永源寺 本堂
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永源寺 ことしもこんな素晴らしい色彩に出会えて幸せ。
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嗚呼日本の秋。