今日は節分。ことしも近くの袋町御聖天福生院で豆まき。昨年までの悪い習慣、考え方を捨ててまた一から始めるための節分会。しゃのしゃのしゃあそーれおしゃしゃのしゃの掛け声とともに福は内、鬼は外で枡に入った豆をまいた。

ピッティイマジネウォモの会場には毎年多くのダブルブレストスーツを着たバイヤー達を見かける。ブースでの展示でもダブルブレストは多く見受けられる。やっぱりこれからダブルブレストが流行するかといつも思うが案外日本のオーダーマーケットで良く売れているかというとそうとは言えない。この乖離はなぜかなといつも思うがそれはやはり洋服屋というのはダブルブレストスーツを着るのが基本的に好きだからではないかと思っている。とはいえダブルブレストはマッチョで男らしい印象を与え、いつかオーダーしてみたいと思っている方も多いはず。

ダブルブレストスーツとひとことで言ってもクラシコ・イタリアが普及してからとそれ以前とはやはり変化はある。 オーダーなので当然サイジングでどうにでも変化はするがやはりリ2016年に一番クラシックなダブルブレストはこれだといえるいわばリファレンスモデルを提示すべきであるという考えに至った。

そこでピッティ・イマジネ・ウォモなどで観察したダブルブレストなどを参考にして柴山登光先生制作のFUJIパターンをベースにダブルブレストリファレンスモデルサロン89」を作った。

衿幅 人によって好みがあるがやはりオーダーらしいボールドでかつ上品なラペル幅10cmとした。

ゴージの高さ どんどん高くなるゴージの高さだがピークの先が肩線より上に来るのは避けるため抑制の効いた高さとした。

上着丈 短い丈全盛の時代だが短すぎる丈はエレガンスを感じない。そこで身長173cm場合71.5cmと設定した。

ボタン位置 ラペルの長さと直結するボタンの位置は長めにした。最下ボタンと脇ポケットの位置関係をみるとそれがわかるはず。

ボディシェイプ ダブルブレストはシングルとくらべてややタイト、ウエストのシェイプを効かせるべき。
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ダブルブレストリファレンスモデル「サロン89」当店ではダブルブレストをご希望されるお客様は通常価格からプラス3000円(税込)でオーダーいただけます。
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ラペルだけ見ると太く感じるが全体を見るとバランスがよくなるようにした。当店の縫製を担当している工場はピークラペルの仕立てが美しいと評価が高い。