友人のK君はゴルフが好き。世界中のゴルフ場に行ってみるのが夢で日本、世界の多くのゴルフ場を巡っている。僕も彼に劣らずゴルフが好きで旅も好きだが世界中のゴルフ場に行きたいという気持ちがあるかと言うと疑問符が付く。気に入った場所が見つかったらそこに繰り返していくというのがどうやら僕の習性らしい。反芻癖とでもいうのかもしれない。

昨日母と家族を連れて余市、ニッカウヰスキー工場を訪れ見学した。ここには3回目の訪問となる。1度目は12年前エルメネジルドゼニア社に取引先として招かれた際、空いた時間にレンタカーを借り一人ドライブした際に訪れた。二度目は7年前良く酒を酌み交わす友人三人と来た。初めて訪れた家族は
石炭で蒸留する古式ゆかしい工場や緑の大地のウイスキーの樽が眠る石で出来た蔵を眺めながら数年前のNHK連ドラ「まっさん」ゆかりの地を十分楽しんだようだ。
僕はと言うと初め来た時の12年前、7年前の自分自身の心に旅をしていた。あの頃どんな気持ちでここに来たのだろう。景色を見ながら何を考えていたのだろう。そんなことを思う余市への旅でした。



石炭を炊いてウイスキーを蒸留するやり方は今や世界でも珍しい。



石造りの立派な門。この北の町に未だ日本で誰も知らぬウイスキーなる強い酒の工場を築いた竹鶴翁の志の高さを思う。
青空に映えるウイスキー工場の赤い屋根。
今や工場付属のバーでしか飲めない余市二十年を一杯700円の超廉価でいただく幸せ。当然この後のドライブは妻の運転となる。