桜の花が咲いて散り新緑が芽吹くのを見ると春がころもを脱いで夏になるよう。
そんな今、観桜の名所、吉野に出かける。奈良県の山あいに後醍醐天皇、役行者、西行、源義経、楠正行など歴史上の千両役者が集まる特異点ともいうべき吉野。朝6時半近鉄名古屋駅出発し電車を2回バス一回乗り換え10時40分奥千本である吉野金峰神社前に到着。
金峯山神社下に到着。修行門をくぐり修験道を行く。
金峯神社で。ご神体として階段が見える。この修験道自体がご神体かもしれない。
吉野といえど山の高いこのあたりはまだ桜は咲いていない。登山靴をはいてきたので西行が隠遁生活をしたといわれる西行庵をめざしさらに上を目指す。二年前出かけた時は雨にたたられたが晴天がうれし。しばし山道を歩くとひなびた小屋につき、これが西行庵。ここからは遠くまでよく手入れされた山並みが見えるもまた吉野。このあたりは観光客もまばら。
西行庵。写真がゆがんでるように見えるが曲がった木を使った庵。
そういえば桂離宮の庵もこんな感じだった。
今から桜の木を植林する。30年も経てば桜の花が咲き乱れるはず。奥にはずっと吉野の美林。
まだまだ春遠いと思われた奥吉野の桜もほころび始めた。
それから下に向かって歩くと人も増える。吉野水分神社を越えると吉野が一望できる花矢倉展望台。観光客も案外少ない山あいの小径をあるき如意輪寺、吉水神社、そして巨大な金峯山寺の本堂に至る。それから脳天神社に参拝するため450段石段を往復。美しい桜の景色の中をあるけば足も疲れない。近鉄吉野駅に戻れば18.4kmを歩いたことをスマホで知る。
花矢倉から見るいにしえの人が歌いたたえた吉野全景。
道すがら、川魚の塩焼きでビールを一杯。
桜の森に分け入りて。
如意輪寺の塔と桜。
瓦と桜は相性良し。如意輪寺
咲き乱れるとはこういうこと。如意輪寺
桜と晴天。なんて幸せ!吉水神社
金峯山寺をのぞむ。吉水神社
金峯山寺の巨大な木造建築。
脳天神社までの450段の石段は楽じゃない。