今年もフィレンツェの目抜き通りトルナブオーニの近くの裏地店「マリック」のキュプラ100%裏地が届いた。

毎年、ピッティイマジネウォモの時期にマリックに立ち寄り、日本では見かけない美しいキュプラ100%の裏地を買い付けている。1月と6月ごとに何年も店主アンドレアに会うので日本とフィレンツェの距離を一瞬忘れ、まるでとなり町にいる親戚に会うような気分にもなってくる。

洋服はマテリアルにより着心地が大きく変わる。もっとも重要なのは表地だが、ライニング(裏地)の品質もとても大事な要素。もし透湿性のいいキュプラ100%でなく安価なポリエステルの裏地をつけたとしたら敏感なお客さまなら体内の湿気がこもるのを感じられるだろう。キュプラ100%ならどことはなしに爽やかな着心地を感じる。

吸湿性についてのちょっと興味深い話

キュプラ(=ベンベルグ)は主に綿のうぶ毛、コットンリンターを銅アンモニア溶液で溶かし生産されている天然由来の合成繊維。パルプ主につかうレーヨンと似ているがより細い繊維で、吸湿性があり強度がある。石油製品のため安価で強度があるポリエステルは静電気が起きて吸湿性に劣る。

オーダーサロンタナカのすべてのスーツ、ジャケットは世界トップシェアの旭化成のキュプラ100%の裏地が標準装備となります。 フィレンツェの街の香りを含むマリックのキュプラ100%裏地をご希望ならプラス4000円でお付けいたします。お気軽にご相談くださいませ。

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マリックキュプラ100%裏地「ペイズリー」
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マリックキュプラ100%裏地「バロック」
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マリックキュプラ100%裏地「ネックレス」 
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マリックキュプラ100%裏地「ソリッド」 
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マリックキュプラ100%裏地「ストライプ」 
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マリック店主のアンドレアと。