今週のお休みは高気圧が猛威を振るう酷暑の名古屋から脱出してプチ山登り。山登りがご趣味のお客様Oさんにアドバイスをいただき新穂高ロープウェイを経由して西穂高独標を目指す。朝8時半始発のロープウェイにのり、西穂高口で登山開始。一年ぶりの登山で体がなまっていないかちょっと心配になりながら西穂山荘まで森の中の登山道を登っていく。一時間ちょっとの道のりだがやはり足に乳酸がすぐたまり日頃の不摂生を反省する。と、バテてきたころ西穂山荘に到着。ここからの本格的登りに備え焼岳の雄大な姿を見ながら山の食事の基本、カレーライス&生で中休み。
腹ごなしを済ませすぐ上の山、丸山を目指す。丸山をすぎると本格的な尾根道を登り、そして穂高連峰本来の岩場を登り西穂独標まで。尾根道を過ぎたあたりから独標の岩に這いつくばって登る登山者が見えてくる。あそこまで行けるのか不安な思いがよぎるが絶景と夏山に吹くさわやかな風が味方をしてくれる。独標までは登山初心者でも一応行けるとの情報。しかし数々の遭難の記録がある穂高連峰に行くわけなのピリッとする。岩に記された丸印をたどっ上を目指す。登山歴は浅いとはいえわれわれセルフゴルファー。あんよは強いほうだから、マイペースそして無言で登っていく。苦労して歩を進めやっとのことで登頂。陽光あふれる中部山岳国立公園ほぼ全周の景色は頂上を登ったものだけの特権。はるか下の川が翡翠のように澄んでいるところがあり、そこが上高地。亡き父から上高地良いところだぞとなんども聞いたことがあったがずっと行きたくて行けなかった憧れの地で59年7ヶ月生きてやっと目の前。
登山のエキスパートなら西穂独標からさらに岩でできた数々の峰や細い尾根道を越え穂高の頂きを目指す。左は飛騨、右は長野の穂高連峰は極めて薄くまるで刃のような尾根道を進む者はまさに勇者。われわれはそんな姿を眺めながらここ独標まで登ることができた幸せを噛み締めた。
DSC02817
新穂高ロープウェイ、穂高口駅からは林間の道
DSC02818
可愛い高山植物を愛でながら。
DSC02825
一時間少し歩くと西穂山荘
DSC02827
山ならカレーでしょ。西穂山荘。
DSC02831
左から上高地、乗鞍、焼岳
DSC02840
丸山まで林間の道
DSC02850
丸山から独標の途中まで尾根をひたすら登る。
DSC02851
飛騨の谷はとにかく深く
DSC02852
独標が見えてきた。
DSC02860
丸印をたどって頂きまで。
DSC02866
やっと着いた西穂高岳独標
DSC02898
りっぱな山ガールになりました。
DSC02869
目の前の穂高連峰は勇者のみの道
DSC02875
難所は丸印も細かくなってくる。
DSC02902
またいつかここに登る日も来だろうか。

来た道をもどりその日は平湯温泉で宿を取る。
次の日は平湯からバスで安房トンネル、釜トンネルを経て上高地まで。山岳地帯にあるのに不思議な平地の上高地。歩くとまるでオフィーリアの川流れのような小川があったり、焼岳の豪快な山体が池に映る場所があったり、穂高連峰の力強い全景が見えたり父が言ったとおり素晴らしい約束の地。帰りのバスの時間まえには色気より食い気でやはり帝国ホテルでカレーをぺろり。いつものわたくしでした。
DSC02906
大正池に映える焼岳。上高地
DSC02907
大正池に映える穂高連峰
DSC02923
上高地から見る西穂独標
DSC02967
上高地の自然
DSC02961
俺の家に来る?
DSC02978
オフィーリアの川流れの如く
DSC03002
まるで日本庭園の明神ニ之池
DSC03005
明神橋と明神岳
IMG_8313
今日もカレー。帝国ホテル