今日の休みはドライブに出かけました。名古屋から中央高速で中津川までちょうど一時間。高速を降りてすぐ木曽方面をすぐ左に行くと下呂にいけます。その道は欄干に龍の彫刻がある木曽川にかかった橋にでます。橋の名前は城山大橋。橋から右方向を見てください。対岸に大きな岩石が積み上がった土塁が見え、その上に足場のようなものが見えます。そこが苗木城址。約600年前遠山氏によって築かれた難攻不落の城です。

城が現存するわけでないので城址はつまらないかなあといままでスルーしていました気になったので今日は寄り道しました。一番、近い駐車場に登り、森の中への小径をあるくと、石垣の遺構がいくつか見えてきました。さらにあるくとぐぐっとせり上がった高台に巨石がいくつか積み上がりまわりを石垣で固めた威容が目の前に現れました。そして周りは恵那山、そして緑の大地の大スペクタクルが望めてちょっと感激しました。

コロナ禍で海外にいけずお嘆きの方、イタリア中部の天空の都市といわれる「チビタ・ベッキア」にもまさるとも劣らない。橋、木曽川そして高台の巨石の上に建つ劇場空間はバロックとも言えるかも。モンサンミッシェルも連想される聖なる廃墟「苗木城址」に一度行ってみてはいかがでしょう。洒落たカフェもレストランも土産物店もないですが、その存在感と絶景たるや行く価値は十分にあるはずです。

木曽川の脇にそびえ立つ苗木城址
廃城前の威容
石垣、そして井戸
木曽川脇の高台の巨石の上に建った城
天守閣からは恵那山、中津川市そして木曽川の絶景が。
恵那峡、笠置山方面を望む
井戸の遺構。木曽川の川面から170mの高さがあるが汲めども尽きぬ井戸だったそう。
少し先の付知で買った朴葉すし。素朴さが馳走。