コロナ禍の緊急事態宣言下の休日でも職住一体のわれわれは家に閉じこもっていたら気が滅入ってしまいます。公共交通機関を使わず、クルマでだれもいない静かな森に行くことにしました。

登山が好きですが南アルプスはまだ登ったことがありません。登山口もどこかもわかりません。地図を見て南アルプスに一番近い高速出口はどこかと調べると伊那インター。そこで伊那インターを下りて南アルプスに近い美和湖に向かいました。途中では素朴な伊那の味、ローメンをいただきました。美和湖沿いに道の駅があったので野菜でも買おうと入ったら南アルプスのビジターセンターがあり、ここが南アルプスの玄関口だとわかりました。ビジターセンターでどこが登山口なのかと聞くと、そこからクルマで15分ほど走ったところに仙流荘という温泉のある登山基地からバスが出ているそう。そこでとりあえず仙流荘まで行ってみました。その途中の道までは南アルプスらしき山は見えていませんでしたが仙流荘の手前で緑の山の間から険しい岩山が見えてきました。どこの山かはわかりません。でも間違いなく南アルプス。登山の用意はしていないので登りませんが、近いうちいつか登ってみたいな。平日の昼、ひとっこひとり居ない登山口で胸がワクワクした我が夫婦でした。

おお、南アルプスだ。

帰り道、日本最大級の断層、中央構造線が露出している場所に行きました。くわしくはここ。このあたりは「気」が集まる場所として有名なところらしいですが中央構造線、フォッサマグナ、小学生のころ映画「黒部の太陽」で覚えた名前。人の一生より遥かに長い地層の動きに思いを巡らせたミニドライブでした。

溝口中央構造線露頭 2つの種類の石が貫入しています。
見ている側の溝口中央構造線露頭から遠方の尾根のノッチの分杭峠まで中央構造線が伸びてます。
ろーめん