コロナ禍で残念ながら、素晴らしいミュージシャンを目の前で見られることを楽しみにしていた名古屋ブルーノートもなくなってしまいました。ピッティイマジネウォモへの出張とカラヴァッジョ巡礼の旅を続けていたイタリアにも昨年1月に行ったきり行っていません。これから私の人生を彩る知的エンターテイメントがなにかないかと模索していたところ、ひとつ見つかりました。それは日本美術です。
先日、愛知県美術館で曾我蕭白を見て、こんな感動は3年まえに同じく愛知県美術館で見た長沢芦雪展以来だったなと思っていたら、この2つはともに、明治学院大学教授の山下裕二さんがプロディースしたとのこと。以来、彼の面白い著書いくつか手に入れて読んでみますと日本画の見方などに興味が湧いてきました。やはり本物の絵には力があります。これから日本画を見るため旅をしようかなと考えました。
今は雪舟、等伯、若冲、北斎、写楽など良さを楽しむほどは知りません。ときおり各地の美術館で展覧会にも行きましたが網羅するほどたくさん見ているわけでは有りません。でもいま知らないということは、これから知識を増やす楽しみがあるということです。日本画は筆の勢いも面白く、精密に書き込む西洋絵画とまた違う楽しみもあります。また本物の絵がある美術館や寺院も日本国内なら行きやすいし、そこに旅する楽しみもあります。なんだか楽しくなってきました。