一昨日のロロピアーナ2023春夏新作発表会は東京・三田のイタリア大使館で開催でした。イタリア製紳士服地を扱っていますのでピアチェンツァ、エルメネジルド・ゼニア、ヴィターレ・バルベリス・カノニコの各メーカーがイタリア大使館を使用したイベントを催したため、このロロピアーナのイベントでイタリア大使館は幸いにして4度目の訪問となります。
イタリア大使館に入ると正確にはイタリア入国となります。大使館によっては入場に際してはパスポートを要求される場合もありますが、ここは比較的フレンドリーで身分証明書があれば入館できます。
イタリア大使館は慶應義塾大学のとなりの江戸時代、松平家の庭園と邸宅だった場所に設けられています。そしてここの庭園は忠臣蔵で討ち入りののち、参加した若い武士10人が切腹した場所でもあります。そして明治時代には内閣総理大臣を歴任し日本銀行も創立した松方正義の邸宅でした。
1929年にイタリア大使館となりました。当初はジョサイア・コンドル設計の重厚な建物でしたが、東京オリンピックの前年、フロイド・ロイド・ライトの流れを汲むピエルフランコ・ボルゲーゼと村田政真(愛知CCのクラブハウス設計!)による設計で、施工は鹿島建設のモダンな現在の建物に生まれ変わりました。
中にはモダンなファーニチャーと、そしてイタリアの抽象絵画の巨匠たちの絵や彫刻がある素敵な空間です。外は広大な日本庭園が広がっています。イタリア大使館について詳しくはこちら