ニューヨーク滞在ももう三日目。ホテルで朝食もスムーズにオーダーでき、ここでの暮らしにも慣れてきたのを実感します。朝10時の開館を待って、マジソンアヴェニューのフリックコレクションに。
フリック・マジソン
ここはセントラルパークのフィフス・アベニュー沿いの一番エレガントな場所の邸宅が美術館として公開されていましたが、現在改修中で、もともとホイットニー美術館だったマジソンアヴェニュー沿いの建物にコレクションを移し公開しています。鉄鋼で財を成したフリック氏は早くからオールドマスターのコレクションを開始したので名品をコレクションできたのでしょう。レンブラント、ヴァンダイク、ブロンジーノのプライベートコレクションはまさに人類の資産。今回はゴヤ、エル・グレコは見ることが出来ませんでしたが、3枚のフェルメールを時間が許す限りじっくり鑑賞。平日の朝だったから人も少なく独り占めしたが如く、希少な経験をしました。こういうのが旅の宝物。
ヨーロッパでカラヴァッジョを巡る旅を重ね、おかげさまで数多くの美術館に行き、公開しているのは36点という希少なフェルメールも多く見てきました。ここNYCでもメトロポリタンで5枚、フリック・コレクションで3枚、合計8枚のフェルメールを見ることが出来ました。
作品はこちらで フリック・コレクション
MoMA ニューヨーク近代美術館
それからバスでセントラル・パークの右側に沿った5番街を下りニューヨーク近代美術館 Musium of modern art 通称MoMAへ。静謐だったフリックコレクションと比べ多くのお客さんが訪れるMoMAは賑やか。まずお目当ての5階コレクションに。印象派、シュールレアリズム、メキシコ絵画、近代アートなどめくるめく近代の巨匠の名作を楽しみました。
ここでメトロポリタン美術館で感じた点在するピカソの謎が急に分かりました。MoMAもメトロポリタンも、基本は個人コレクションの寄付、ドネーションの集積でできています。まとめて多く寄贈したアメリカ合衆国で財を成した富豪は部屋に誰々の部屋と名が記されています。ピカソは近代随一の天才であり、2万点近くも残したので、富豪たちのコレクションに必ずあるとも言って良いのです。だからニューヨークの美術館に点在するのですね。
作品を見てから面白いものがあることで知られるMOMAのショップを物色そしてホテルまでは徒歩で帰りました。ニューヨークで2日半を過ごしそろそろミッドタウンの距離感がわかってきました。
Kくん宅でのディナー
この日の食事はイーストリバー沿い、Kくんが今回借りているマンションで。ヴェトナム、タイ料理を用意していただき、カリフォルニアワインとともにリラックスしてディナー。まさにニューヨーク一の幸せ者でした。