2度に渉るキャンセルと変更などありましたが、ナッシュビル延泊後、ナッシュビル空港を早朝7時に発ち、アトランタを経由、昼過ぎには無事ニューヨークラガーディア空港に着きました。神仏のご加護にほかなりません。

さてわざわざニューヨークに来たんです。幸運にも時間が出来たのでぼーっとしていられません。

1960年代、家に世界の国を紹介する全集がありました。そのなかのアメリカ合衆国編で紹介されていた建物にずっと訪問したいと思っていました。私にとってのマチュピチュ、モン・サン・ミシェル、それがソロモン・グッゲンハイム美術館です。フロイド・ライトの遺作でこの異形とも言える建築物がニューヨークの街にどうやって存在しているかを見たかったのです。マジソン街をバスで登り、84ストリートで下車、セントラル・パークの方に歩くと、上の方から建物のアールが見えてドキドキしてきました。

その建物はセントラルパークの前に鎮座していました。建物のファサードに記されたSOLOMON GUGGENHEIM のロゴの下が入り口です。回転ドアをくぐると想像以上に大きなドーム空間が広がっていました。こんな近未来空間が1960年代に作られたことが驚異です。ローマのパンテオンも思い出されます。螺旋状の階段を登りながら作品を鑑賞します。

ソロモン・グッゲンハイム美術館
ソロモン・グッゲンハイム美術館
ソロモン・グッゲンハイム美術館内部
らせん状の階段がギャラリー ソロモン・グッゲンハイム美術館

まずギャラリーは若い頃のピカソから、若いころから間違いなくピカソはとっても絵が上手いのですがスペインからパリに出てきた頃は、まるでロートレックのような絵を描いていたようです。

ピカソの若い頃 ソロモン・グッゲンハイム美術館

若い頃のピカソの自画像 ソロモン・グッゲンハイム美術館
まるでロートレック。でもピカソ作
まさにピカソ ソロモン・グッゲンハイム美術館

この人物画もいかにもピカソ ソロモン・グッゲンハイム美術館

それから印象派の部屋があり、螺旋ギャラリーにはGEGOという女性アーティストの針金などで作った 空間にモアレが現れる面白い作品がずっと続きます。この美しい空間にいるだけで自分がアートの一部になった気がしました。その後広大なセントラルパークをお散歩、池沿いを散歩したり芝生でお昼寝したりののゆったり時間をあじわいました。

GEGO ソロモン・グッゲンハイム美術館
GEGO ソロモン・グッゲンハイム美術館

出発前せっかくニューヨークに行くのだから旅行期間に、何かエンターテイメントはないかなと調べたら、セントラル・パークサマーステージでノエル・ギャラガーのライブがあるのを発見。夕方セントラルパークの中程にあるサマーステージに7時に出かけました。会場はスタンディングで年寄りには極めて厳しい状況。2つの女性ボーカルバンドのあと、日がとっぷりと暮れた9時に御大登場、ノエルのよく通る歌声がセントラルパークにこだましたのでした。

セントラルパークのジャクリーンオナシス池
どんなステージになるか楽しみに待つ我々
スコットランド&USA のバンド ガービッジ ノエル・ギャラガーと共演
ノエル・ギャラガー&ハイフライングバーズ登場

ただ長時間のスタンディング、そしてまわりの怪しい匂いのせいか足腰は限界に達しフラフラ。セントラルパークからタクシーを飛ばし再びKくん宅についたのは午後10時すぎ。その夜、用意してくれたサーモンの蒸し焼きをいただき、ゆったり疲労回復。ホテルに帰宅した時には日付が変わっていました。

手慣れた様子でクッキングするKくん
サカナの蒸し焼きNYC風