1月1日、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

まだ外は真っ暗の中、名古屋から近鉄特急に乗り、伊勢市についたのが午前3時過ぎ。豊受大神宮(外宮)では年始の神事、歳旦祭が厳かに執り行われていました。その後、一般の参拝が始まり、今年日本人が豊かな食をいただけるよう念じさせていただきました。

元日早朝の豊受大神宮本殿
多くの宮司様で執り行われている歳旦祭

そしてその後、神宮(内宮)に移り、空に大きなオリオン座が横たわるなか宇治橋を渡り、本殿まで玉砂利を踏んで歩んでいきました。昨年元日には能登半島大地震が起こり、悲しい気持ちでしたが、今年は大きな災害の無い平和な日本になるよう心から祈念いたしました。巨木の林から垣間見る本殿の空はあくまで漆黒で人間は大宇宙のなかではただ小さな存在であることが示されているようでした。

内宮本殿石段下

150双糸コットンの白シャツ、アンジェロフスコのセッテピエゲのグレーネクタイ、そしてロロ・ピアーナタスマニアンブラックのスーツを今年も参拝に着てお参りできました。それは幸せなことです。

内宮本殿前にて、今年のお召初めです。

神宮で本殿に参ったあと、荒祭宮、風日祈宮をお参りし、今年も無事に伊勢神宮参拝させていただきました。

風日祈宮の簡素で素晴らしいお姿
風日祈宮前にて

日本でも有数のクラシックステーションである宇治山田駅を名古屋に向かったのはまだ午前7時過ぎ。午前10時には自宅に戻ってまいりました。

クラシックスタイルの駅が好きです。宇治山田駅

朝早かったので、一眠りしてから、午後は昨年仕立てたロロ・ピアーナスパンカシミアのジャケット、ロロ・ピアーナカシミアソリッドタイ、トーマスメイソンのロンドンストライプシャツ、VBCのウールンフランネルのパンツ、ロロ・ピアーナペコラネッラのコート、ピアチェンツァのカシミアマフラー、JMウェストンのローファーに着替えて、覚王山のご先祖様の墓地、氏神様である那古野神社、そしていつも守ってくださる福生院御聖天様にお参りに出かけました。今年のお召初めです。やはりいい服を着ると、ちょっとだけですがいい気分になります。そして間違いなく幸せな気持ちになります。

福生院御聖天様前にてスパンカシミアを着て。

いい服を着る目的はもちろん「場へのリスペクト」「ビジネスでの成功」などもあるでしょう。でも一番のエッセンスの部分はちょっとだけの幸せ、ちょっとだけのいい気分のためにいい服を着るんだと、年のはじめに改めて思います。

オーダーサロンタナカの存在意義は世界の極めて良質な素材で柴山登光先生の監修したスーツを良心的な価格で仕立て、いい気分そしてちょっとの幸せの手助けすることだと思っています。