クラシックスタイルでボタンはとても重要。当店は石油化学でできたプラスチックのイミテーションボタンは使いたくない。ボタン選び一つで服の価値がぐっと上がったり、みすぼらしく見えたりするのを知っているから。水牛の角を削ったボタン、貝を削ったボタンのほかにエクアドル産の象牙椰子をつかったナットボタンを使っている。いままでは縫製工場が選んだ天然ボタンのみを使っていた。それも今の時代に合った船底型シェイプで材質もよかったのでこれで満足していた。ただこのたび当店のハウススタイルをより充実させるため当店専用のナットボタンを関西のボタンメーカーさんに出向き、2種類製作してこのたび完成したので今までのラインナップに追加することとなった。
ナットボタンはイタリアではコローゾといいスーツの代表的ボタンとなっている。非常に硬い木の実であるエクアドル産の象牙ヤシ(タグアナッツ)をけずり作られていてプラスチックが出来る前はボタンと言えばほとんどすべて象牙ヤシだった。この2種類のボタンは数あるボタンのシェイプ(削り方)からクラシックスタイルに合う物を2種類選択した。また天然ボタンをイメージできるブラウン系を選びメンズスーツの色合いに合うよう自然なグラデーションが表現するように染めた。ボタンと同系のブラウン系だけでなくグレーにも相性がいいしもしブルーのジャケットにあしらったらマローネ&アズーロとなっておしゃれになる。当店でオーダーの際はオプション料金不要ででこのあたらしいナットボタンをつけることができる。
本日2015/2/9オーダーの分からお使いいただけます。
上が象牙椰子(タグアナッツ)。これをひとつづつ削り出してボタンを作る。
グレー、ブラウン、ブルーのダークスーツに合うダークブラウンナットボタン。なるべくシンプルでスーツやジャケットの邪スタイルの邪魔にならないシェイプに削り出してもらった。
小さなボタンの中でグラデーションになるブラウンで染めた。真ん中がふくらんだどこか懐かしさを覚える形に削り出してもらった。ブラウン、ロイヤルブルーなどのジャケットに合わせるときっといい感じになるはず。