一月イタリア・フィレンツェで開催のピッティウォモに行った際、カラヴァッジョの三枚の絵を見にナポリまで足を伸ばした。ナポリの美しい海岸通り近くのヴィットリア広場にはネクタイの世界的名店「マリネッラ」がある。100年以上続くネクタイの聖地とでもいう店でナポリサミットの時は世界の首脳たちが大挙しておとずれたことでも知られている。いままで2度行った事があるがせっかくナポリに行ったのだから今回も立ち寄ってネクタイをいくつか選んだ。以前伺った際に店主のマウリシオさんといっしょにお写真を撮らせていただいたが今回もまたお願いした。当店のウェブサイトに以前撮った写真があるがその時からわたしは人として成長したのかどうか。とにもかくにも名店にまた伺う事が出来てとてもうれしかった。その際おみやげとしてカレンダーをいただいた。帰国してからカレンダーを見たら100年前のナポリの情景を描いた世にも美しいカレンダーだった。最初貰ったときは正直カレンダーかとおもったがうっとりするほどのすばらしさにおのれの不明を恥じた。名店おそるべしである。まず目を引いたのは今年伺ったナポリ市外をながめる丘の上に立つカポティモンテ美術館の絵。イタリアやヨーロッパはすぐ建て替える日本と違い、昔の建物をとても大事にしているせいか100年前も今も情景がほとんどかわらない。ナポリ特有の赤い壁の色が印象的な建物で庭園には温暖な気候を象徴するようなヤシの木も茂っている。実際行った場所の絵画を見ると郷愁をそそるのか、脳裏に浮かぶ思い出のイメイジと重なり合うのだろうか、写真を見るよりさらに深い感情がこみあげる。ナポリは治安が悪いといわれるが美しさと郷愁にあふれた街、ナポリっ子の人柄もすばらしい。
このカレンダーの悪いところはカレンダーを見るたびナポリに戻りたくなることだ。
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マリネッラ店主マウリシオさんと
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カレンダーの絵 カポティモンテ
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そして実際の写真 カポティモンテ美術館
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ナポリの美しい海岸通
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残念ながらくもりでヴェスヴィオ火山は見えなかったが同じアングルで。P1110479
そしてマリネッラの店
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実際の写真
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カレンダーの全体とカステルヌオーヴァ
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そして写真 カステルヌオーバはMASCHIO ANGOINO つまりアンジュー家の塔とイタリア人は呼ぶ。