携帯電話はiPhone5を使っているがみんなiPhoneで撮った写真をフェイスブックなどにアップしているがなんか僕の写真だけボケボケだ。たぶん腕が悪くぶれるからだろうと思っていた。先日しもちゃんと佐布里池に行った際何枚も梅の花のの写真をとったが一枚としてピントの合った写真は無かった。なんかおかしい、そう思い出して、一度ハードを検査してもらおうと予約した上アップルストアにでかけた。応対してくれたジーニアス(技術者)が数分しらべたらすぐ焦点を追尾していないことが判ってアップルケアに入っていたため無償交換とあいなった。それで今朝、歩いて10分のところにある護国神社に咲き始めた桜の写真を撮りに行った。やはりキレイに撮れるようになりました。うれしい。
suzu3
今日交換してもらったiPhone5を使って護国神社で撮った桜
suzu4
15日に佐布里池で撮った梅の花のトホホな写真。やはり壊れていたんだ。

うれしいといえば、高校の先輩、鈴木康仁さんが経営する鈴木アデックスさんにお願いしていた当店の脇の扉が完成して今朝が取り付け工事だった。正面の扉も6年前に鈴木さんに作ってもらったものだが途中にのこぎりで波紋のような刻みをいれてもらって木なのに皮革のような味わいが出ていてとても気に入っている。 今回の脇の扉はそれと全く同じデザインにしてもらった。この扉で当店の中の「事務所」然とした部分はほとんど無くなったと考えている。思えば30年前、このビルの一階にテーラーを開業して父が祖父に店を紹介した時、祖父は「なんや、仮造りの選挙事務所のような店やな。」と言い放った。テーラーを開業するにあたって木工所で現在も使っている洋服を掛けるラックと棚は作ってみたもののそれ以上の予算は無く、壁は白いペンキで塗ってあって天井には事務所のような蛍光灯がならんでいて殺風景だったからこう言われた。通常デパートや店舗などはお金をかけて一気にリニューアルするのだがそんな甲斐性も無いので、それ以来毎年お金ができるとすこしずつ改造したり什器や家具をそろえていった。父が18年前に亡くなってぼくが後を継いでからもすこしずつそれは進めて行った。ゼニアを扱うテーラーさんの会などで知り合った関西のテーラーの店を訪問させていただくとすばらしい店が多く、比較すると自分の店がだいぶ格落ちする気がしていたのでいつかはそんな店にしたいとイメージをふくらませて毎年毎年店を改良していった。インテリアのデザイナーがいたわけではなく常にこういうふうにしたいと常々考えていた空間を沢山の人に相談したり協力してもらいながら具現化したのだ。いまあらためて全体をながめて、これは同級生の菱田くんにこれは福谷くんに施工してもらった、これは友人のセキド、これは鈴木康仁さんにやってもらったといろいろ思い出したりしていた。これで最後のピースが嵌まった気がする。草葉の陰の祖父も「洋服屋」らしくなったとよろこんでくれているだろう。
suzu5
洋服屋の入り口らしくなった気がしませんか?
suzu6
正面と脇は同じデザインにした。
suzu2
仕事は高校の先輩鈴木康仁さんにお願いした。ほんとにいい人です。