今新幹線で東京に向かっています。今日はひとり旅。お目当てはビルボード東京で開催されるヴァンダイクパークスのファイナルライブ。
ヴァンダイクパークスといえばビーチボーイズ、リトルフィート、ライクーダーなどの名プロデューサーとして知られています。はっぴいえんどの三枚目のプロデュースをしました。日本のニューミュージックの人たちの音楽には米国や英国のルーツがあり、私は今でも人気が高くチケットも取れにくいらしいニューミュージックの人たちよりもそのルーツのほうに興味があります。ヴァンダイクパークスはそのルーツを生み出したひとりです。
彼の有名なアルバムはソングサイクルと言われています。その録音に何十億もかけてほとんど売れなかったレコードとしても知られています。わたしも持っていて何度も聞くんですが全く理解不能なんです。自分なりに説明するとサージェントペッパーズを10回くらいひねって曲げてロックの要素を削ったような音ともいえば良いでしょうか。その次のディスカバーアメリカはセイリンシューズなど知っている曲もありトリニダード・トバゴやジャマイカの雰囲気も素敵で理解はできるんですが。
でも彼の音楽に直接触れてみたいと言う知的欲望と言うか、怖いものみたさと言うかそれで今日は出かけることにしたんです。さてどうなりますか、意外に感動するかもと密かに期待しています。ぼくでわかるかな?

結局とっても楽しめました。
心配もしましたがとっても楽しいライブでした。ヴァンダイクパークスが弾くスタインウェイのピアノがゴージャスなラグタイム風味で素晴らしく、そしてご子息はマンドリン、そしてベースの3ピース。加えてロウウェルジョージのご令嬢イナラジョージとそのご子息がドラムで超楽しいファミリーグルーヴでした。セイリンシューズは心躍ったなあ。