当家は家で飯を食うのがみんな好きなので思っているほど外食をしない。昨日は弟が午後3時頃家に立ち寄ったのでひさしぶりに今池きんぼしに行こうということになり妻と娘と地下鉄桜通線に乗り出かけた。
今池にきんぼしが出来たのはもう20数年前になるだろうか、東京広尾にある石鍋裕シェフ率いるクイーンアリスで5年間フレンチ修行をして名古屋に帰った弟だったが当時当家の二階にはテナントとして新フランス料理ルウイがあり高級食材を使い、カトラリーや皿にもコストをかけてもフレンチレストランはなかなか儲からないというのは実感として感じたのでフレンチの心を活かした焼き鳥ってのはどうだとすすめ、焼き鳥屋でもう一年間修行をしてそしてもう一年資金をつくるため夜勤で自動車工場で働き、満を持して今池できんぼしをはじめた。その後、アパレルのバイヤーをしていたもうひとりの弟もはいって二人でがんばり、今は4店舗に増え、名古屋の焼き鳥屋の名店といわれるようになったのは弟達の努力の賜物だ。今池店を始めた頃は亡き父も串さしを手伝ったりしていたのでこの店はわたしにとっても思い出深い店だ。

昨日は良いシャンパン(名前は不覚にも忘れた)が入ったというのでそれをたのみ、まずは冷製とうがん汁。これは当家の夏の定番ニューで母からおそわった味を弟はきんぼしとしてしっかりグレードを高めて出している。さわやかなダシの味が泡にばっちり合いとても幸せ。きんぼしは焼き鳥の伝統的な串たとえばつくね、ねぎま、手羽先、鳥皮、なんこつなどもひときわ旨いがフレンチの心を活かした焼トマト、ウズラ、フォアグラマンゴなども秀逸だといわれる。いつもとても混んでいるので家族は遠慮してなかなか行けないがきのうは久しぶりに堪能した。 
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冷えたシャンパンでウェルカムドリンク
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冷製とうがんは当家伝統の味がもとになっている。

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焼き鳥屋なのに揚げたポテトとにんにくが最高
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焼きトマト
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帆立を舌平目で巻いた変わり串
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よもぎ麩
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豚ネギマも旨身たっぷり!