来週イタリアに出張に出かけるが旅に出る前は旅の装いのことで頭の中が一杯になるくらい考えてしまう。洋服屋なので私が着ている服でわたしの店の評価が決まってくるといって過言ではない。また旅の間にずっと着る事でその服地の性能たとえば着ごこち、快適さ、耐久性などを判断する事ができるので旅の間は洋服のモニター期間とも考えている。

旅で会う相手が誰であるか、旅先の気候はどうだろうか、持ち運びに重くないかなどさまざまな条件を考慮にいれて服装計画を練る。今回は3泊という短い旅なのでたくさんの着替えの必要はないがフィレンツェでロロピアーナ社のパーティに招かれている。そこで今回はロロピアーナスーパー170sWISH平織りのロイヤルブルー無地でアンコンジャケットを誂えた。肩は雨降り袖(マニカカミーチャ)でなく普通袖(マニカマッピーナ)にして旅の安全のため胸の内ポケットの片側はジッパー付きにした。パンツはすこしブラウン成分が入った御幸毛織のライトグレーでパンツを仕立てた。いつもより股下を1.5cm短めで腰の裏には忍びポケットをつけた。肩のところに付ける裏地は真っ赤のキュプラ裏地にしグレーの貝ボタンにした。このジャケットとパンツに街歩き用にデニムを一本もって行くつもり。

ヨーロッパはやはり着ているものでホテル、レストラン、街のショップなどでも待遇が変わる。よく金持ちに思われないようにカジュアルなスタイルの方が良いと言う人があるがそれは違う。わたしは自分の持っている物で一番良い服を着ていくほうがヨーロッパの旅を楽しめると思っている
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トラベル仕様
上記のようなジャケット内側胸ポケットをジッパー付きにしてパンツの腰裏にクレジットカードやお札をたたんで忍ばせる事のできる忍びポケットをお付けした「トラベル仕様」にすることができます。追加料金2000円(税込)。オーダーの歳に「トラベル仕様」とお申し付けください。
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ジッパー付き胸ポケット