今週の定休日は久しぶりの連休。そして久しぶりのお天気。妻とアウトドアに出かけた。まず初日は長野県の高原でゴルフ。着いたのは最近お会いすることのない尊敬する先輩と何度かプレーした懐かしいコース。先輩とこんな話をしながらラウンドしたなあと懐かしくもセンチメンタルな気分になった。暑くなかったからつい1.5ラウンドして終了間際に雷雨。濡れた身体を暖めたのは近くの山あいの温泉旅館「華菱」。家庭的な囲炉裏料理でほっこりしました。
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高原のフェアウェイ脇には小川が流れている。

温泉に入ってゆっくりしながら次の日の予定は朝起きて決める。くもりの予報のはずが快晴で、駒ヶ岳に登ることに。バスとロープウェイを乗り継いでそれから1時間急坂を登れば山頂周辺区域である乗越浄土。とはいえ登山用の靴を履き、雨の用意と緊急食糧を持った上登山計画書を提出。なんちゃって登山ではあるが登山は登山である。なれているので汗もかかず乗越浄土に着くと3000m近い標高なので空気は澄みきっている。いつもここから主峰駒ヶ岳の頂上を目指すが今日は主峰と反対側の尾根道を選んでみた。左が木曽谷、そして右は切り立った千畳敷カールの尾根道を歩くと猿の群れにであう。そうですここはもともと人間ではなく猿やくまや鹿や鳥、野生生物の住む場所。サルの家族が人を恐れもせず木の実などを食べる姿が可愛く、ずっとここが彼らの土地であることを祈る。足も快調で伊那前岳までほどなく到着。そこで喰う握り飯の上手いことったら。まさかこれがセブンで買ったものとは自分でも信じられない。

そこから千畳敷カールを眺めると雄蜂宝剣岳の西のむこうにロープウェイ駅までの小道が伸びている。行ったことのない道だから行ってみようと、通る人に尋ねると宝剣岳を越えなければいけないけど一般道だからなんとかいけるよとのこと。

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乗り越え浄土から伊那前岳までの尾根道。尾根道を歩くのは登山の醍醐味でもある。
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まさにこのあたりは猿の惑星である。
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伊那前岳から宝剣岳を望む。
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この素晴らしい空と伊那の町
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千畳敷カールの左には赤いロープウェイ駅までの小道が伸びるのが見える。
そうだここに行こうと決める。

年前宝剣岳に登る際、妻が怖がっていたいたので心配したが思い切って宝剣岳へ。岩に記された丸印を頼りに宝剣岳を登るとあっけないほどかんたんに着いてしまった。そして前回はビビって岩の上に立てなかった妻も余裕で立ち上がっている。それじゃあ先に進もうと空木岳の方向に岩を下る。間隔が狭く丸印がついていると思ったら想像以上の難所。頻繁に鎖場があったり、丸印がないと思ったら巨石をくぐった先にあったり。すごい景色なので写真を撮ろうとすると妻が立ち止まると恐怖心が湧くので止まらないでと懇願する。だんだんガスも湧いてくると同時にほんとうに着けるのか不安が頭をもたげる。目の前の岩山はほぼ垂直に向かっていてそこに鎖が垂れている。ここをほんとに登るのか自信がだんだん不安に変わっていく。でも登山はアドベンチャーではなく安全を考えて登山道が整備されていると信じ、前に向かって岩を越えていくと向こうのなだらかな尾根に人の姿が見えてきた。岩山を越えるとそこはウソのようになだらかな尾根道。しばらく行くと千畳敷カールをロープウェイ乗り場に降りる道の分岐点に出た。
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今日は登山上級者向けの宝剣岳でも余裕のよっちゃん。
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うぉお。ここからが厳しい。厳しすぎるので画像はこれしか撮れなかった。
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だんだんガスって来た。
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なんとかロープウェイへの分岐点に着いたときはほっとしました。

ああこれで帰れると思ったと同時にずっと仰ぎ見ていた千畳敷カールを端から端までずっと歩いた達成感で幸せな気分になりました。でも山というのはまだ私の理解の先にある。宝剣岳のような恐ろしい岩場があればなだらかな尾根道、そして主峰駒ケ岳も穏やかな丘のようでもある。地形の面白さを歩いて改めて知った。
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本日の行程。