仕事はいえ毎年イタリアに出張できるのは我が身の幸せ。フィレンツェ、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅に電車で到着して駅の前のサンタ・マリア・ノヴェッラ教会の壁の色を見るとまた今年も来たのかと感慨もわく。
イタリアでの最大の悦楽は極上の西洋絵画を間近にみること。日本にはすばらしい書画骨董はたくさんあるし素晴らしい木造建築も多い。しかしこと西洋美術についてはイタリアには頭抜けて大量の名品が存在する。ルネッサンスの天才、ミケランジェロ、ラファエロ、レオナルド・ダ・ビンチ、ボッティチェリを最初に知り、それからブロンジーノ、アンドレア・デル・サルト、ルカ・シニョレッリなどの巨匠を見つける。
2014年ナポリ ミゼリコルディア教会で。撮影ご法度なのが残念
2014年ナポリ カポディモンテ キリストの笞打。肉体表現が凄い。拡大してみてください。
今年の1月、マドリードのプラド美術館で「ダヴィデとゴリアデ」、ティエッセンボルミネッサ美術館で「聖女カテリーナ」を枚見た。もう一枚王宮内に「サロメ」あるというので出かけたら行事により閉館とのことで、次の日に再び王宮へ。王宮の中を探し回ったがどこかに貸出中のようで観ること能わず。またマドリードにこなくてはいけないのかなとちょっとがっかりした気持ちでスペインを離れたのを覚えている。
ティエッセンボルミネッサ美術館で「聖女カテリーナ」今年1月
「ダヴィデとゴリアデ」プラド美術館。フラッシュなしで撮影してから撮影はだめだと気がついた。以前は良かったそうです。巡礼者なのでなんとかお慈悲でお赦しを願って一枚掲載。
家に帰ってカラヴァッジョ巡礼の画像を探していたら実はこの絵はローマ、クイリナーレ宮殿の前を歩いていたら美術館で特別展をやっていてそこで1年前見ていたことが判明。そのときはカラヴァッジョ展だとおもって喜んで入場したら一点だけだったことにちょっと落胆もしたのでその絵の出自のことを忘れていた。その絵がスペイン・マドリード王宮の「サロメ」だった。