外を歩くと35度を超す暑さ。暑さというより熱さと言った方が良いかもしれない。こんなときにはクロージングの話よりすこしでも暑さを避ける話題を。
私の自宅で夏になると毎日のように食べる中華風のおかずがある。それはトマト豆腐。わたしが中学生の頃、中国人の方に直接お教えいただいた。当時はもう少し汁気が多くトマトスープと言っていたがだんだんおかずっぽく変わっていった。この酸っぱくてごま油の香りの香ばしい夏のおかずの最も重要な特徴は「動物性のものはいっさい使っていない」つまり精進料理だということ。これでとても食欲が湧き、ご飯に掛けて食べてもいけるし残ったら冷蔵庫で冷やしてさわやかに食べるのもいい。
材料はトマト4個くし切り、豆腐一丁大きいさいの目(木綿でも絹でもいい)、 ショウガをひと片千切り、塩、コショウ、片栗粉、ごま油、サラダ油
- まず中華鍋かフライパンにサラダ油を熱しショウガの千切りを入れじゅじゅっと香りを立たせる。
- そしたらトマトを入れ2分くらい強火で炒める。汁がでてきて形が残っているくらい。
- そこに豆腐を入れしばらく煮込む。3分くらいか。ここで塩こしょうで味を付ける。酸っぱいので少し塩からめがうまい。
- 十分沸騰したら水溶き片栗粉でとろみをつける。そしてごま油を大さじ一杯たっぷり注ぎ香りが出たらできあがり。
中学生のころから作っているのでたぶんこの料理に関しては世界でもわたしが一番上手にできるはず。といっても上に書いた通りとてもとても簡単に作ることができます。所要時間7分くらい。やはり料理は簡単なものがうまいのだ。まちがいない。トマトがよく熟れた季節に食べる味、こんな暑い夏にはおすすめです。
40年作り続けているトマト豆腐。これからトマトが熟してもっと赤い料理になります。