台風で定休日の昨日、何をしようかと思案。美術館も休みかなあとサイトを調べたら世界最大級のプラネタリウムで話題の名古屋市科学館が開館していた。人気があって朝早く並ばなくてはプラネタリウムを見られないといわれている。家から自転車で吹き飛ばされそうになりながらも出かけて行くとさすがに今日は人が少ない。すぐ予約も出来た。じつは今年三月に開館してすぐに年間パスポートを買っていたので入場料は要らない。娘も学校が休みで暇そうにしていたので連れて行った。

人工の恐ろしい稲妻「放電ラボ」
放電ラボというアトラクション?実験?があったので入ってみた。オペレーターさんはこんなに人が少ない中をやるのははじめてと言っていた。人気があるのだろう。よくある放電の実験器があったがその上の鉄の網の中、阿吽の形相の仁王様の如く鎮座する超大型の放電器があった。まずつきなみに静電気をためる実験のあとその大型の放電器で稲妻を発生させた。バチバチバチという音とすごい光、そしてオゾンのきな臭いにおいまでする。おお名古屋の科学館に「地獄の門」が開いたのか!そんな錯覚にも陥った。
DSCN2060

巨大な2本の塔からの放電は凄い迫力!でもこれってなんの実験?

オーバースペック「プラネタリウム」
このプラネタリウムの特徴は大きいだけでなく椅子の座り心地がまるでファーストクラス。暗くなり夜空に星がまたたき解説員がソフトな声で話してくれると、思わず「癒されて」しまう。癒されたくもないのに。癒されると眠たくなるのだ。この椅子の座り心地、あの夜空、あの声で眠たくない人なんているんだろうか。とにかく言いたい。椅子が良すぎます。それはそうとして銀河の外から眺めるシミュレーションとか中国や日本の星座の名前とか現在確定している星座のすべてを表示するとか内容もすばらしかった。
DSCN2087

新しいカールツアイス製プラネタリウム

極寒ラボはもう結構。
とても人気があるが台風のため整理券がとれた。時間になって部屋に入ると、長靴とフードのついた防寒ジャケットに着替えさせられた。なんだおおげさな。こんなのイラネーやとも思った。部屋は3つに分かれていてまずマイナス10度の部屋で2分。そこで慣れておいて南極の寒さであるマイナス30度の部屋に5分入りまた最後にマイナス10度の部屋に入り2分というプログラム。たいした事ないと思ってはいったマイナス10度の部屋からマイナス30度の部屋に行くとそれはすごい寒さ。たまたま着てたジャケットのジッパーが閉まりにくくて寒風が入ってくるし要らないとおもったフードはかぶらないと寒くてしょうがない。おなかもこころなしか痛くなってきた。思ったよりタフな体験だった。開館していままで体調悪くした人はいないと係員さんが言っていたのが不思議なくらい。友人のしもチャンは閉所が極めて苦手な方なので彼なら間違いなく体調を悪くするだろう。ちなみにこの極寒ラボのオペレーターさんは上記の稲妻ラボと同じ方、各所でご活躍の様子。
DSCN2101

極寒ラボは心して行ってください。なめたらあかんぜよ。

ちょっとセンチに。科学館の思い出
家が近かったか友人のコニシやイシハラなんかと本当によく科学館には通った。小中学生は無料だったはずで遊び場がわりだった。小学校高学年のお兄さんお姉さんたちのシャツのエリに輝いていたのは「星の会」つまりプラネタリウム友の会のバッジだった。とてもかっこ良く思えて星の会に入れる高学年になることを待ち望んでいた。しかし高学年になった日それが誰でも入れる訳ではなく小学校で何人という枠があってそれに漏れてしまった。小学生時代の「蹉跌」である。まだ青春でもない頃であった。