先日、ドリアン助川と管啓次郎の朗読会を見に行ったおり金子マリと有山じゅんじとのライブがある事を知った。金子マリといえば我々の世代最高女性ボーカリストのひとりであり有山じゅんじは上田正樹との名盤「ぼちぼちいこか」で有名なアコースティックギタリストである。きっとすばらしいライブになると友人のサノに誘われスギハラも伴い名古屋今池得三に出かけた。
結論から言うとわたしのこころのツボにぴたりとはまった今まで見た得三のライヴでは間違いなくベストアクト。こんな感じのライブでした。こちらyoutubeで見られます。
「みんなの願いはただひとつお金はやっぱりあるほうがいい」（有山、金子）
という洋服屋にとってもありがたーい曲でもある「ぼちぼちいこか」所収の「みんなの願いはただひとつ」からライヴは始まった。一流ミュージシャンである二人のかみあわないようでかみ合う会話が楽しくステージ上でタバコ、ハイボール飲みながら肩の力の抜ききったステージが進んで行く。有山じゅんじのアコースティックギターはラグタイムギターが有名だが何を弾いてもかっこいい。ちゃんと説明できないがフォークの世界のギターとは全く違うシンコペーションの効いた感じのギターは心おどる。ポッと出のアイディアだけのバンドとは違う実力に裏打ちされたギターと金子マリのこころに迫る歌声に心がシンクロして最高に心地よい気持ち。
ブルースナンバーだけでなく、CCRのプラウドメアリー、オーティスレディングのドックオフザベイ、渋いところではエリックカズラヴハズノープラウド、キャロルキングのWill you love me tommorow 上田正樹の悲しい色やねなど選曲は二人の趣味が伺い知られなんかぼくの好きな音楽世界にものすごく近いと感じうれしくなってしまった。こういう日はお酒を沢山飲まなくても十分気持ちよく酔えるね。
悲しい色やねもギター一本だとこんなにかっこいい。
今池得三にて。こんな良いライブに誘ってくれたサノに感謝。
