2月10日のブログでお知らせしていましたローライズモデルのパンツのオーダーを本日から開始します。スリムな細身パンツはきちんと採寸する必要があるため、出来上がりサンプル(ゲージ)を各サイズ用意しました。さきの土曜日に完成して数人のお客様にモニターとしてご着用をお願いしましたが、やはり通常モデルと比べるとすっきりしてて美しいラインだとご評価いただきました。股上が約1.5cm浅くなり、渡りからヒザのラインのカーブと腰のラインを浅い股上にあわせて新たに設計した、という微妙なチューニングですが間違いなくスリムに見える効果はあります。
いままで通常のスマートパンツでも股上を浅く指定することもできましたがやはり日本最高のモデリスト柴山登光氏がローライズ専用に設計したものとはラインのスッキリさでかなり違っています。私自身も試着してみましたが浅くなっても履きにくさはまったくなくむしろ動きやすい。
やはりピッティウォモでもパンツはどんどんスリムになっています。その流れに当店が対応すべく開発したパンツです。ちいさなイノベーションですがスーツスタイルにとってパンツはジャケットの美しさをささえるものですし、夏になりクールビズがはじまるとさらにパンツの重要度は増します。わたしはクラシックスタイルを標榜するテーラーなのでスーツにカジュアルの世界で人気のあるカムフラージュ(迷彩)、スカル(どくろ)などのモチーフを加えるなどの「安易な流行」には乗っかりたくありませんが美しいラインを求める努力は惜しみなく続けて行きたいと思っています。
この春夏はジャケットスタイルにあわせてパンツの種類ウール、コットンと多く揃えます。 スーツのオーダー、そしてパンツのオーダーの際、このローライズパンツを選択肢の一つに加えてみてください。
ローライズパンツ48のゲージサンプルを着用の店主。48で想定のヒップサイズよりお尻がやや大きいがお尻からヒザのラインがすっきりしていることが分る。
比較画像。従来のスマートパンツ48のゲージサンプルを履いた店主。
いままでより平均1.5cm股上を浅くしました。イタリア製パンツのように後ろ身むかってカーブがついています。渡りの部分にはテーラーの技術である「くせとり」を一本、一本、手で施しています。
後ろ身はウェストにパンツが沿うようにV字に切り込みをいれて、ループは一本のフラシループとなっています。内側にはお腹をスッキリ見せるパンチェリーナ効果のある2つボタンです。
フロントにはバックルループを標準装備しています。