今ぼくが乗っているクルマは古くもないのにいまどきではなく、ipodと接続する事が出来ない。 とはいえMP3のCDが読めるとの事でmacを使い１０枚程度のCDを一枚のCDに圧縮してクルマ用のCDを仕事が終わってから作っていた。エルビスコステロ特集、ジョアンジルベルト特集、ジャパニーズ物特集、ビートルズ特集などドライブが楽しくなるかなと思って精を出してパソコンに向かっていた。そのとき、急にフラッシュバックのように思い出したことがある。
「田中君、いま一番はまっているのはMP3だよ。」
それはウェブの師であり先輩でもあり飲み友達でもあった平子彰さんの声だった。十数年前、平子さんがぼくの家に遊びに来てこういったのだ。そのころ平子さんは会うたび、いまドリームウイーバーが面白い、とかいまカシオのデジカメが面白いとか、面白いものを見つけるたびぼくに教えてくれた。平子さんにはウェブ製作を教えてもらっていたが田中君はスジがいいと褒めてくれていろんな人を紹介してくれた。
いまではitunesを使えば圧縮方式であるMP3のことなんか意識しなくても音楽が使える。でもたぶんMP3という圧縮方式が普及したからこうやって音楽がネットで身近に使えるようになったんだろう。今は亡き平子さんは当時そのことに気がついていたかもしれない。そんな平子さんが亡くなってからもう11年もたってぼくもことしで平子さんが亡くなった年と同い年55才になる。無駄に過ぎてしまったかこの11年。
平子さんがいまいなくてもぼくの生活は変わらないかもしないでもいま、平子さんが生きていたらきっといまよりちょっとは楽しく生きていたはず。
当時、平子さんが亡くなった時ぼくが書いた駄文はこれ
