昨日は月初め。嗚呼もう11月。この前始まったばかりのことしだがあと2ヶ月しかないのが辛い。月初めは墓参と決めている。天気がよく気持ちのいい秋晴れのなか母と自由が丘にあるご先祖様の墓にでかけた。墓地からはナゴヤドームの屋根が見える。楽天もチーム一丸になって巨人に勝ち日本一にも王手をかけた。親戚ではぜんぜん無いが同姓の田中将大投手の過去のプロ野球の歴史を完全に塗り替える活躍もありうれしいかぎり。星野がドラゴンズの監督を辞めすぐに阪神監督に乗り換えたときにはドラゴンズファンでそれまで星野竜などと言ってと応援して来たぼくと息子で悲しい気分をあじわい、彼のことを嫌悪することになったがあれから年月が経過し楽天イーグルスのベンチで一喜一憂している姿をみるとその恨みも消えた。いまは東北復興のささえにもなる楽天の勝利を祈っている。上原浩治もすばらしい一年をしめくくった。日本にいる時から美しい軌道を描くボールを投げる素晴らしい投手だったが猛者たちのひしめくメジャーリーグでもそれ以上輝いているのが本当にすごい。彼の活躍もあってレッドソックスは地元ボストンフェンウェイパークで世界一を勝ち取った。上原の勇姿をテレビで見ながら10数年前息子と二人でボストンに旅行し三塁側内野の屋根のある席で観戦したことを思い出す。左右非対称でレフトが短いがその分グリーンモンスターと呼ばれる高い壁がそそり立ちフェンス越えを拒む全米最古のクラシカルなボールパークで当時在籍したスーパースター、ガルシアパーラの活躍を眺めたっけ。わがドラゴンズも落合さんがGMとして復帰し谷繁がプレイングマネージャーとして指揮を執る来年、熱く見守っていきたい。

家に帰って母がぼくに見せたい物があるという。それは弟たちがやっている「炭火焼き鳥きんぼし」の麻でできたのれん。全部かどうか知らないがきんぼしののれんは母が京都の作家さんに頼んで製作してもらっているようだ。ざっくりとした麻の太い糸で織られた味わいのある布にきんぼしの文字をろうけつ染めで染め抜いたもので、贔屓目にみるとアートの心も感じる素敵なのれんだ。その意匠は一点一点店ごとに異なりそれを見るのも楽しい。そのなかの一枚が月日を経て、のれんをくぐって来店されるお客様の手が触れる部分に穴があいて来た。そのまま使うのも見苦しいのでそれを母の知り合いで古布作家の方に奈良の薬師寺で使いお下がりとして譲り受けた麻布を使い、継いで直してもらったらしい。見ると味わいがありいい感じに仕上がっている。息子達がやっているきんぼしを陰で応援したい親心も感じる。こののれんをくぐりきんぼしに来るお客さんには楽しい夕べの時間を過ごしてもらいたいものだ。
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上手に継いであるのがわかる。
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修復ができたきんぼしののれん。右側に星がひかっているのがわかるだろうか。