昨晩は大曽根丸明さんでケントン豚の塊りを買ってローズマリーとニンニクをひとかけ乗せる。鉄皿のすきまにはポテトをおいてオーブンで30分焼く。焼いて残った肉汁は旨味が凝縮している。これに生クリームを混ぜて煮詰めビストロ風にソースを仕上げる。お客様のヒラテさんに口伝でおしえていただいた方法。焼き上がった肉を斜めに切ると薄くピンク色に仕上がっている。ロイヤルコペンハーゲンの楕円の皿に肉をのせ、焼いたポテトを添えてソースをかける。コンビニで買った980円の赤ワインでも十分幸せな気分になれる。こんなに旨いもんが家で出来ればレストランに行かなくても良い。
幸せな気分にはもうひとつの理由がある。豚の焼き上がりを待ちながらテレビで日本シリーズの巨人楽天を見る。秋も深くなり仙台クリネックススタジアムは冷たい雨が降る中、日本一の名誉をかけて最後の闘いに両軍が挑む。三勝三敗で迎えどちらが有利とはいえないノーガードの闘い、勝てば官軍まければ賊軍に選手の顔は蒼白で目は充血している。やはり潤沢な資金と国民的人気を誇る巨人よりまだ新しいチームで東北の復興を背負った楽天の肩を持ってしまう。楽天の選手はマー君以外ほとんど知らなかったが、高貴な名前をもつ俊足で身体能力の秀でた聖澤、みずからも被災者だったファイター銀次、すばらしい球を投げる則本など魅力的な選手ばかり。柔らかく味わい深くしあがったポークを食べながらことしの野球の千秋楽をちゃぶ台囲んで楽しんだ。

世の中は連休だが当店はありがたいことに休日に来店いただくお客様でにぎわって接客で忙しい時間をすごしている。その疲れを癒すべく朝早く起きて天然温泉に車を走らせ出かけた。温泉と言っても家から20分の竜泉寺であるが。とはいえ温泉に入った後は身体も滑らかにうごく。さあ今日も仕事をがんばるぞ。
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今年のウイニングボール、写真にとることができました。