昨日はこのたび採用した新しいパターンについて柴山登光先生の講習会があった。柴山登光先生はこのブログでなんどもご紹介説明しているが日本最高のモデリスタで今回日本モデリスタ協会の会長にも就任された。当店が使用しているスーツ、ジャケット、ジレ、パンツ、コートのパターンは柴山先生がすべて製作し縫製指導にあたっていただいている。型紙を作成するにあたってどんなところに留意して線を引いて行ったのか、そしてその出来た型紙を使って服地を裁断してどのような点に注意して縫製したかについての解説もあった。いくらいい設計のパターンができても縫製技術の手引きが伴っていなければ良い服は出来ない。技術指導も出来てはじめてパタンナーではなく「モデリスタ」という敬称をもって呼ばれるのだ。「完成形」をめざした今回の新しいパターンもいままで以上の「丸み」「立体感」を実現しようとしているので袖付け工程の前にひと手間かけてハンドアイロンにて立体成形する工程を追加したり、上エリもそのような立体成形を縫製前に施したり改良されている。そのような改良点などを1時間半に渡り解説いただいた。
講習会のあと当店にご来店いただき直々に指導を受け、その後、当店の近くの名店「楽」での夕食となった。雪の前の晩の冷えきった名古屋、そして冬にピッタリの鶏の味噌鍋、そんな絶妙なタイミングに幸運にも予約がとれた「楽」は「食」にも興味があられる先生との楽しい語らいもあり、この上ない味わいだったことはいうまでもない。そうそう、「楽」の鶏の味噌鍋は普通の味噌鍋とイメージするとまったくアナザーワールドともいえる深い歴史の味わいだということは付け加えなくてはならないだろう。
講演中の柴山登光先生
講演のなかで袖付けの前に立体成形をしてから縫い付ける解説
当店で柴山先生じきじきに指導。
柴山先生と光栄にも記念写真
名店「楽」へ。
鳥のお鍋の前に白ネギに秘伝の味噌をつけてかじる。
名古屋コーチンをさらっと秘伝の味噌で煮込む。
最後はきしめん。ちなみにこの鍋は82年使っているそうだ。