10年以上まえだったか友人のスギハラがジョニー宜野湾っておかしな名前だけどスタントバイミーなんかを沖縄のことばで歌ってて結構カッコいいんだと教えてくれた。ライブがあるからと出かけたのは名古屋市の西の果てのアリーバというちっちゃな喫茶店に毛のはえたライブハウス。お客さんは20人くらいだったが目の前で歌う日焼けしたがっしりした男の歌はシンプルで力強くそしてその語りのフレンドリーで楽しい事この上ない。その日からファンになり次のライブからはヨメさんとそのころまだ小学校低学年の娘を連れていったら家族もすぐジョニーさんのファンになった。そしてこんな場末でなくもっと沢山の人にジョニー宜野湾を知って欲しいとスギハラと話し、今池「得三」でライブを企画、シモちゃんのチカラも借りて120人を越える人がライブに来てくれた。それから加えて2回、ぼくらは名古屋でライブを開いた。

ジョニー宜野湾のことは沖縄県外のひとはよほどのマニアでもないかぎりまず知らないはずだが、沖縄ではプリウスをはじめ多くのCMに出演しているおしもおされぬビッグスターでザモストフェイマスミュージシャンインオキナワ。以前、全国区の島田紳助の番組で、沖縄の食堂にいくとたいていジョニー宜野湾のサインの色紙が飾ってあるが、ジョニー宜野湾っていったい誰だと話題になったこともある。

その後名古屋の西のはずれにあったアリーバも名古屋の中心地をめざし移転、中区長者町にAサインバーKOZAという名前でステージも完備したライブハウスとして出発する事となった。そのこけらおとしもジョニー宜野湾
沖縄の有名ミュージシャンが名古屋でライブをするときは開催されるライブハウスとなったAサインバーKOZAだが、きのうはそのAサインバーKOZAの8周年ライブとしてジョニーさんのソロライブということでしもちゃんや仲間たちと駆けつけた。ジョニーさんだが年はぼくと同い年で早生まれなので学年は一つ上、同世代というということで聞いて育った音楽もいっしょ、時代背景も一緒で親近感がわく。過去インディーズで何枚ものCDをリリースしているが全部持っているので歌う曲はみんな知っている。歌声もさらに厚みを増して、ロックンロール系の曲にウクレレで弾くハワイアンテイストも加わり、こころのまますなおに歌い上げる詞は難解な歌よりずっと心に沁みる。ジョニーさんはソロデビューして約15年、そのなかの10年をともに過ごした沖縄の親戚のような気持ちでステージをながめる。今回、最初に教えてくれたスギハラはご両親の介護で来ることができず残念がっていたしぼくやジョニーさんも残念だった。テンイヤーズビフォーだったか黒いエレアコを抱えぼくたちの前に立ったジョニーさんを思い出しこれからのテンイヤーズアフターぼくたちどんなふうになるんだろうと思う夜だった。

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2013/5/30のライブ

 
往年の名曲をひとひねり(ふたひねり)して。

 
ちょっと前だけどこんなワイルドな演奏も。