フィレンツェの街の色、ローマの偉大な建築群、豊かな湧き水の町、越前大野など心に残った場所にはどうやら再び訪れる習性が私にはあるようだ。ことしの5月、小淵沢に出かけた。その際、雨があがった北の杜カントリークラブのゴルフコースから眺めた雄大な山の姿がどうしても忘れられず、夏に一回そしてこの水木の休みに妻と友人のノダとともに再訪した。朝6時半に名古屋を出て高速をはしると9時前には小淵沢インターに着く。スタートにはまだ時間が合ったため周辺で朝食を取れる店をウェブで探してカーナビに導かれながら森の中の一軒家のカフェ、カフェドペイザンを訪れた。 木を焚くかまどの匂いがただよい気持ちの良い空間で窯で焼いたパンと地元の野菜のスープ、そしてコーヒーをいただき小淵沢の最初の空気を吸った。
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森の中のカフェ、カフェドペイザン。食べログで見つけて立ち寄った。
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朝のこもれ陽のなかでいただくカフェペイザンの朝食

グリーンの間に池の青が美しい北の杜カントリー倶楽部のコースは山の中にあるのに驚くほどフラット、野芝のフェアウェイはボールが浮いてアイアンショットが打ちやすい。ベントグリーンはグリーンの早さを意味するスティンプメーターが9.5フィートとなめらかな高速グリーンに仕上がっている。ちなみにスティンプメーターは8フィートが一般のコースの速さ、9〜11フィートが女子ツアートーナメントの速さ、10〜12フィートが男子ツアートーナメントの速さであのマスターズは13〜14だそうだ。ちなみに一日目のスコアは42/47=89と凡庸だった。このコースに付属するホテル北の杜は天然温泉が湧いてゴルフに疲れた身体を癒してくれる。部屋では夕食の前から持ち寄ったピノノワールで宴が始まる。心のこもった夕食の間も地元甲州名産のワインを白と赤を楽しむ。もう午後9時には夢心地。

二日目、起きると外はもやに煙る。こんな日はきっと晴れるだろう。そう思って朝8時にティーオフするとなんと一番はバーディを穫れた。はじめはもやで煙っていたフェウェイもだんだん空が晴れて南アルプスや八ヶ岳の雄大なパノラマが見えてくる。この北の杜カントリー倶楽部の景色は本当に素晴らしいなとおもっているとふと雲の切れ目から富士の雄大な姿が顕われる。いつも見る静岡からの富士は孤高の山だが小淵沢からの富士は仲間の山の間から見えるのでさびしそうじゃないねと妻が言う。それもそうだなと思う。そんな山の姿を見ながらコースを歩くのはこの上ない幸せ。凡ショットが多かったがなんとかパットで粘って41/42=83でいい気分。
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ゴルフコースから眺める富士の偉容。
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こんな美しいゴルフコースでプレーできて幸せ。

2日連続で楽しんだ北の杜カントリー倶楽部を後にして山道を下ると森の中に有名で名前を聞いた事のある蕎麦屋「」を見つけ立ち寄ってみる。風情のある店内には墨で「新そば」の張り紙。いい店で今年の初の新そばを喰らうことができた。蕎麦の味はあえて語るまい。美味いに決まっている。
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北の杜カントリー倶楽部からすぐの森の中に「翁」はあった。
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ひたすら白き「ざるそば」
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ほんのり緑の「田舎そば」

翁のある森からすぐの場所にサントリー白州蒸留所がある。しかし白州という名はそれだけでも美味そうな名前だがコピーライティングしたわけでなくまさしく湧き水にあふれる白州町にその蒸留所は1973年の作られた。景色は極めて美しく間違いなく南アルプスの山麓にその蒸留所は存在した。蒸留所に見学に入るとすぐにモルトの良い香りがただよい酒飲みのテンションは上がる。森の中に点在する伽藍とも言える蒸留所の中に鎮座する蒸留機ポットスチルはまるで阿弥陀か菩薩の立像。そして何万ものウイスキー樽が眠る蔵はひたすら香しく一日でもいたいほど。ここで出来るのはピートは軽めに炊いたモルトで作られているそうだ。軽やかななかに森を感じる味わいとスタッフに説明を受けたウイスキーを試飲したかったがあとで運転するので我慢して家に帰り、白州で買ったウイスキーを楽しんだ。
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蒸留所の入り口でご満悦な酒飲み二人。ただしこの日は飲んでいません。
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発芽した大麦を発酵させる木樽
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神々しいばかりのポットスチル サントリー白州工場
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蒸留所ができた1973年から眠る樽もある。