今日、選んだ洋服はすべて5年以上経過したもの。古いものを長く着るのは幸せなこと。着るものは手入れさえして大事に着れば長く楽しむことができる。それが服の悦楽でもある。この間、ひととして成長したのか否か、長いような短いような5年間だったと改めて思う。
スーツ

股上はそう浅くなく上着丈も今のスーツよりは長い。でもバランスは全然悪くない。ロロピアーナスーパー120`s で仕立てたスーツ。6年前12kgダイエットしてすぐ仕立てたもの。当店のすべてのスーツと同じく本バス毛芯を縫いつけてあるので全く型崩れは起きていない。変なテカリもなくまだまだ現役のスーツ。

シャツ
これも5年前に仕立てたサックスのロイヤルオックスフォード、ロイヤルカリビアンのシリーズでお気に入りだったがネックが擦り切れてしまい、クレリックに仕立て直したもの。
ネクタイ
たぶんこれが一番古い。8年前だったかミラノモンテナポレオーネの裏通りにあるアンジェロフスコで最初に買ったレジメンタルで「OLD CITIZENS」と柄の銘が入っているセッテピエゲタイ。

2006年にフィレンツェ・マンニーナでビスポークしたダブルモンク、昨年この世を去ったマンニーナ親方に採寸したあとコーヒーをおごってもらったっけ。当時は最高の革でオーダーして日本円で70000円位。靴がインフレの今と違って高くなかった。何度も松坂屋の山崎で修理しているのでずっといい状態を保っている。
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仏頂面と2ちゃんで揶揄されたこともある。自分の顔の責任は取らなくてはいけない年齢になってしまった。