ヨーロッパでは夕食後、目覚まし時計もかけずにまるで失神するかのように床につきグッスリ眠り、目覚まし時計もかけずに起きるのは朝の3時というのがまさにルーティン。自宅からローマまで本当におかげさまで何も問題なく着くことができた。旅に愛されるには旅を愛さなくてはならない。イタリアに愛されるにはイタリアを愛さなくてはならない。飛行機で座席の上から急にポタポタ水が落ちてきて服が水に濡れても、お客様大丈夫ですかと心配するフライトアテンダントさんに、あれこの飛行機穴が開いているから水が漏るねえと軽くジョークでかわす。ローマテルミニまでの電車で切符を買っても車内の検札でがたがた言う乗務員もスルーする。そうこうしていると行路で偶然後輩の林崎くんに会ったり柴山先生と同じ飛行機だったりする。前行った時には無愛想だったローマのトラットリアのカメリエーレから二度目だねと声をかけられるハッピーな出来事も起こったりもする。食事のあとチョットだけ散歩で夏に雪を降らせた場所に建てたと言われるサンタマリアマッジョーレ聖堂の前でこれからの旅の安寧を祈る。
旅の一皿目 Cecio
夜のサンタマリアマッジョーレ聖堂のファサード