先週第二次大戦中マルタ島攻防の映画を見た。マルタ島いまでは地中海に浮かぶノンビリした島だが当時はは英国領で枢軸国のイタリアのシチリア島からはほんの90kmで海陸運送の拠点でありイタリア、英国、ドイツががっつり四つに組んで船は沈めるし飛行機からは爆撃するしと激しい戦闘を繰り広げた場所。


大戦が終わり近隣諸国でいがみ合ってもしょうがないと人類の叡智を結集してヨーロッパ連合EUが結成され経済、通貨の統合が成立した。(英国は国民コンセンサスを得られず未だポンドだが)今ではヨーロッパ諸国は国内線扱いで往き来もラクチンである。何よりヨーロッパの国同士が小異を捨てて大同につく合理的な友愛関係になったのが素晴らしいことだ。

そんな中、二週間後英国ではEU離脱の国民投票が行われるそうな。移民問題など難しい問題も山積されていると思うが、近い国同士でゆるく統合して仲良くすることに何のデメリットがあるものか。
わたしはもちろん英国民ではないので決める権利などこれっぽっちもないが、ジェントルマン発祥の地で洋服屋とは縁の深い国、英国の国民が知性ある判断をして欲しい。イートン校、オクスフォード、ケンブリッジなどの尊敬すべき英才が五万といる「英」国が自国の目の前のちっちゃな利益を追う「バカ」国にならないよう東洋の島国から望むものである。
成田空港でミラノまでのアリタリア便を待ちながら。