昨日、ロロ・ピアーナ社の担当者が来店してスーツ、ジャケット、コートなど一着ずつカットした服地単位の買い付けをした。反単位だと出来上がりまで約5ヶ月かかるので秋冬素材は3月にはもう発注しなくてはいけない。でもカット素材はロロ・ピアーナがあらかじめ生産する素材を買い付けるのでそれほど前でなくてもいい。

先日ピッティイマジネウォモで日本の若手テーラーに出会ったがそのとき彼にタナカさんといえば日本で一番ロロ・ピアーナ素材の販売が多い店で有名ですよと言われた。私自身は数字を把握していないのでピンとこなかったが、いずれにしろ当店でロロ・ピアーナ素材が一番人気があるのは間違いない。やはりカット素材の場合、種類がかなり多く、買い付けが完了したのは午後9時を回っていた。その後ロロ・ピアーナ担当者と私はビールでノドを潤しながらお互いの労をねぎらった。

ロロ・ピアーナ社が日本法人を立ち上げた21年前はよほどのマニア以外知られていなかったがいまやエレガントな洋服を好む多くの方々から支持され3年前にはモエヘネシー・ルイヴィトングループに加入し高級毛織物のみを生産する会社として日本市場でも認知されてきた。 テーラーの間でも知らない人はなくいろいろなチャネルからの仕入れもあると聞いている。

そんな中、ロロ・ピアーナ社の買い付けで留意していることが2つある。まず一つ。ロロ・ピアーナ素材ならなんでもいいわけでなく、ロロ・ピアーナ社のコレクションの中でも格上の、例えばロロ・ピアーナが得意とする「ウインタータスマニアン150」などタスマニアンシリーズを中心に買い付ける。ロロ・ピアーナ素材のなかで「4シーズン」はエントリーラインだがそれより少しコストが上がるのは承知の上でタスマニアンのようなグレードの高い素材を紹介することでロロ・ピアーナ素材の良さを確実にお客様に感じていただけると思う。

もう一つは今のトレンドに準拠しているものを選ぶということ。毎年ピッティイマジネウォモに通い、今を生きるクラシックスタイルの流れは学んでいる。それにそった柄デザイン、素材感の新しいロロ・ピアーナ素材を選んでいる。例えばツイードの人気にこたえて「ドリームツイード」、オーガニックなデニムの「デニムフラワー」などは当店がカジュアル系でも愉しんでいただける素材を買い付ける。ともあれ9月1日には当店の店頭に揃います。お楽しみにお待ちくださいませ。
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もう午後9時頃でヘトヘト。
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ドリームツイードの新しいコレクション
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シワに強いハイテンシティ
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ペコラネラのコート素材
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ダブルフェイスのコート
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ピッティイマジネウォモでもよく見掛けたウールシルクリネンスーツ
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