このブログはアリタリア帰国便で書いている。今回はイタリアフィレンツェでピッティイマジネウォモに二日間参加、その夜ミラノに戻り、次の朝スペインマドリードに行き二泊。そしてミラノに戻り次の朝帰国便に乗るというスケジュール。

スペインは初めての訪問。いままで行ったこともないくせに、情熱的なとか、治安悪そうとか帝国主義の過去の栄光の街とか勝手に思い込んでいた。でも実際に訪問してみるとそのイメージは全く違い瀟洒で清潔な近代都市だった。人々の振る舞いも都会的で洗練されていた。

 

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整然とクルマも駐車 マドリード


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マドリードのシンボルのクマ


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マイヨール広場


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マドリードシティホールにはREFGEE WELCOMEの垂れ幕が。難民問題はヨーロッパ各国の重大な苦悩かとおもうが難民歓迎とはこれいかに?

 

マドリードからミラノに戻り、いままでのイタリア通いで慣れて感じたことはなかったが、ミラノの街が落書きが多く、クルマも雑然と駐車してあり薄汚れた印象が気になった。いままでの旅行で知って馴染みとなったレストラン、ショップの突然の閉店は日常茶飯事。Borsalinoのことは書いたが、今乗っているアリタリアだって何度目か破綻し次の買収先が取り沙汰されている。
欧州統合でリラからユーロに変わった際の喝采の後、ベルルスコーニは経済人ゆえかイタリア財政の舵取りもそこそこうまくやっていたが、その後、残念ながら何代かダメリーダーが続いて経済運営の失敗によりイタリア経済はは疲弊していると聞いている。


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ミラノは落書きも多く、マドリードから帰るといままで感じたことがないちょっと掃除していない感じ。


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いつものミラノの駅前だが雑然と駐車している。

当店はロロピアーナ、エルメネジルドゼニア、カノニコなど多くのイタリア素材を買い付け、スーツ・ジャケットに仕立てている。なぜイタリア素材に惹かれるのか。天然素材への限りない愛情。これだと合点が行く適切な色合い、色使い。美しく着心地良いものづくりへの情熱。今でもイタリア製品には魅力的なコンテンツがあふれている。マドリードのセレクトショップに入ってもピッティで買い付けた伊製品が目に付く。やや元気のないイタリアだがこれからも素晴らしい製品を紹介して応援していこうと思っています。

そんななかで一つ良いニュース、見らのモンテナポレオーネとサンタンドレア通りの交差点にあったハサミ、刃物などの名店LORENZIが4年ほど前だったか閉店になった。買おうと思っていつもの場所を探してもどこにもない。賑わっていたのにとても残念だった。 今回その場所の前にあるラスルミアーニのビルに「HE IS BACK」のネオンを発見。ラルスミアーニに聞いてみたらビルの地下に復活したとのこと。嬉しくなって小さなハサミを1つ購入。


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モンテナポレオーネ&サンタンドレア交差点で


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ラルスミアーニ地下にLORENZI復活。


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トリミングのハサミを買いました。